6.トルコ

エルドアン首相率いる公正発展党(AKP)政権が2002年以来継続しているトルコは、EU加盟交渉を継続しつつ、外交関係が断絶していたアルメニアとの間で関係改善を図ったほか、対アフガニスタン支援を始め周辺諸国に対する積極的な外交(「ゼロ・プロブレム外交」)を展開し、国際社会における存在感を高めている。

日本とトルコとの関係では、3月にイスタンブールで開催された「第5回世界水フォーラム」に御臨席のため、皇太子殿下がトルコを初めて御訪問になった。また、2010年は、両国の友好120周年を記念して「2010年トルコにおける日本年」が開催され、トルコにおいて様々な日本紹介事業や交流事業が実施される予定である。2010年1月4日にアンカラで行われた「日本年」オープニング式典には、日本の外務大臣として約8年ぶりにトルコを訪問した岡田外務大臣が出席した。岡田外務大臣はダーヴトオール外相との間で外相会談を実施し、「日本年」を機に二国間関係を強化するとともに、中東を始めとする諸地域の平和と安定のため、両国の協力を一層深めていくことで一致した。

「2010年トルコにおける日本年」オープニング式典に出席のため、トルコを訪問した岡田外務大臣(左)とダーヴトオール・トルコ外相(2010年1月4日、トルコ・アンカラ)
「2010年トルコにおける日本年」オープニング式典に出席のため、トルコを訪問した岡田外務大臣(左)とダーヴトオール・トルコ外相(2010年1月4日、トルコ・アンカラ)