第2節海外における日本人への支援 |
日本人の海外渡航者数は年間延べ1,700万人を超え、また海外に居住する日本人数も年々増加しており(2007年10月1日現在で推計約108万人)、様々な地域・分野で活動を行っている。外務省では、国民の海外での円滑な活動と安全・安心を確保することが重要との認識の下、国民のニーズを踏まえた支援に積極的に取り組んでいる。
国民一人一人が「海外では自分の身は自分で守る」という意識を持つよう啓発に努めつつ、海外の事件・事故、自然災害、鳥・新型インフルエンザ等の新興感染症、広域化・複雑化するテロ・誘拐等の危険・脅威に関する情報を機動的に発信するとともに、実際に国民が被害に遭遇した際の支援及びその体制・基盤の強化に一層取り組んでいる。また、海外での日本人の生活と活動基盤を支える基礎的なサービス業務として、旅券(パスポート)や各種証明の発給、日本人学校・補習授業校への支援、医療・保健関係情報の提供、在外被爆者への便宜の提供等を行っている。さらに、こうした分野におけるサービス向上のため、IT技術を活用した情報発信体制の強化や電子届出手続の改善を図るとともに、世界各国の日本国大使館・総領事館における危機管理体制の強化・拡充を推進している。