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COLUMN

名前も知らない国から行ってみたい国へ
~「一校一国」運動でのアフリカ「レソト王国」との交流~

2008年春、横浜市の境木小学校はアフリカとの「一校一国」運動で「レソト王国」と交流することになりました。「レソト」と聞いてもどこにあるのかさえも知らない子がほとんどでしたので、まずはレソトについて調べる事から交流が始まりました。

4月16日、いよいよレソト大使との交流会の日がやってきました。大使の奥さま、書記官の方の、レソトの空を思わせるような鮮やかなブルーの洋服やレソトの帽子、色とりどりの毛布に子ども達の視線は舞台にくぎづけとなりました。全校児童からの校歌のプレゼントを、大使は心から喜んでくださいました。続いてJICAの方からレソトの美しい自然や、人々の生活の様子の説明があり、子ども達は大変興味を持った様子でした。また大使は、音楽と英語活動の授業では子ども達と共に楽しく活動し、給食も一緒に食べて下さったので、休み時間になると校長室は大使に会いたいと言うたくさんの子ども達で溢れていました。午後は、6年生と大使ご自身のお仕事についてお話になり、子ども達の質問にも熱心に耳を傾けて、その後5月の横浜パレードにも招待して下さいました。

「一校一国」運動によって美しい「レソト王国」は境木小学校の児童にとって本当に身近な、行ってみたいと思う国になりました。この交流がきっかけとなり、これからも両国がより深く繋がっていくことを切に願っております。


横浜市立境木小学校 主幹教諭  中野 素子


写真・名前も知らない国から行ってみたい国へ1

(写真提供:横浜市立境木小学校)


写真・名前も知らない国から行ってみたい国へ2

(写真提供:横浜市立境木小学校)


「一校一国」運動とは、第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)開催に伴い横浜市で実施された、アフリカ各国の大使館等と小学生との交流事業です。横浜市内の55の小学校には駐日大使館を設置する35か国の大使等が招待され、小学校での交流事業を通じアフリカへの理解を深める機会となりました。


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