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   第2節   


海外における日本人への支援

【総論】


諸外国との交流の進展に伴い、海外で日本人が活躍する分野・地域は拡大しており、海外旅行者及び海外在住者を含む海外渡航者数は約1,750万人(2006年)、また永住者を含め海外に長期滞在する在留邦人は約106万人(2006年)に上っている。一方、海外においては日本人が遭遇する危険は多様化し、また、活動の基盤となる現地の法令や社会制度が複雑化する中で、海外の日本人が活動する上で厳しい状況に直面する場合も少なくない。

このような状況において、日本人が海外で円滑に活動するための支援と安心して生活できるための領事業務は一層重要になっている。外務省では、海外における国民のニーズを踏まえ、安全対策のための情報提供や各地の事情に即した援護体制の強化に取り組んでいる。また、海外における日本人の生活を支えるため、旅券(パスポート)や証明の発給、在外選挙の実施、日本人学校等在外教育施設に対する支援、医療・保健関係情報の提供などを行っている。さらにこのような海外における日本人の安全や利益の保護・増進のための領事業務において、先進IT技術や官民協力のネットワーク、さらには一部業務の外部委託等の活用を通じ、より効果的なものとすべく改善に取り組んでいる。


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