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 3.

地域機関・準地域機関との協力


アフリカでの統合・協力に向けた動きはアフリカ連合(AU)を中核に活発化しており、ダルフール地域やソマリアへの平和維持部隊派遣等、平和・安全保障分野での役割強化もめざましい。国際社会はアフリカ自身の自助努力の現れとしてAUを高く評価しており、日本も同様の観点からAUとの関係強化を進めている。さらに、いわゆる「地域経済共同体(RECs)」を中心に、サブリージョナルな経済統合(注12)や平和・安全保障への取組(注13)も進展しており、日本も各RECsとの協力を深化させていく方針である。



出典: OECD/AfDB, 2007, “African Economic Outlook 2007”
UNDESA, 2007, “Millennium Development Goals: 2007 Progress Chart”
World Bank, Key Development Data & Statistics, http://www.worldbank.org/


(注12) 例えば、東アフリカ共同体(EAC)に加盟する5か国が関税同盟を結んでおり、今後、共通市場や通貨同盟の設立を目指す方針であるほか、南部アフリカ開発共同体(SADC)も関税同盟設立等の経済統合に向けたスケジュールを発表し、現在実現に向け努力中。
(注13) RECsは各地域の平和と安定の維持に積極的に取り組んでおり、東部地域のRECである政府間開発機構(IGAD)がスーダンの南北和平の成立に大きな役割を果たしたほか、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)も地域紛争への積極的な仲介努力を行っている。

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