第2章 地域別に見た外交 |
(2)TICADプロセス
TICADプロセスにおいて、日本は、「平和の定着」、「経済成長を通じた貧困削減」、及び「人間中心の開発」を三本柱としており、それに基づく支援を行っている。 2月にはアディスアベバ(エチオピア)において、73か国、38機関等からの参加を得て閣僚級の「TICAD平和の定着会議」を開催した。同会議では、アジア・アフリカ双方での平和の定着の経験を共有し、アフリカの抱える課題につき議論を深めた。また、日本は、西アフリカ・大湖地域・スーダンを重点地域としてアフリカにおける平和の定着を支援する新たなイニシアティブ (注9) を発表した。同会議は、平和の定着が緊急の課題となっているアフリカにとって、時宜を得たものであり、経験や教訓の共有を通じて、アフリカのオーナーシップと具体的取組の強化が図られたとしてアフリカ諸国及び国際社会から高い評価を得た。また、アフリカの平和の定着に対する日本の強いコミットメントを示すことができた。 ▼アフリカ開発の国際的枠組み![]()
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