第2章 地域別に見た外交


(3)小泉総理大臣のアフリカ訪問

 小泉総理大臣は、日本のアフリカ重視の姿勢を示し、日・アフリカ関係を更に強化するため、4月末から5月初めにかけて、エチオピア及びガーナを訪問した。特にエチオピアでは、日本の総理大臣として初めてアフリカ連合(AU)本部を訪問し、アフリカに関する政策演説を行った。同演説では、「諸問題の発生地」から「自助努力の発生地」へと変容を遂げつつあるアフリカの自立のため、アフリカの自助努力を積極的に支援するというアフリカ開発に対する日本の真剣なコミットメントをアフリカ及び国際社会全体に明確に示した。また、ガーナにおいては、「野口英世アフリカ賞」の創設を提案し、九州・沖縄サミットに始まる日本の感染症に対する真摯な努力を印象付けることができた。なお、第1回授賞式はTICAD IV開催時に行われる予定である。

▼日・アフリカ経済関係

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