第2章 地域別に見た外交 |
第5節 ロシア、中央アジアとコーカサス 【総 論】 ロシアでは、プーチン政権が原油高に支えられた好調な経済を背景として、安定した政権基盤を維持した。国内では、「優先的国家プロジェクト」 (注1) に基づき社会制度改革を推進し、また外交では、初のG8議長国としてサミットを成功させたほか、アジアを含む様々な国との関係を強化した。 日露関係においては、民間の経済関係がかつてなく深まったと同時に、政府間でも、両国関係を更に進展させるための対話が活発に行われた。首脳間及び外相間で頻繁に電話会談を行い連携を図ったほか、G8サミットをはじめとする国際会合の場を活用し、二国間で直接会談を行った。11月のAPEC首脳会議の際の日露首脳会談は、安倍総理大臣とプーチン大統領の初の会談となったが、今後とも「日露行動計画」 (注2) に基づき、幅広い分野において協力を一層進めていくことで一致した。
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