第2章 地域別に見た外交


(3)日中韓協力

 地理的に近接し、歴史的に深いつながりを有する日中韓3か国の関係は、近年経済面や文化面をはじめとして大きく進展している (注56) 。2005年には、こうした協力の進展を確認し、今後の協力の在り方を議論する3国外相による日中韓外相三者委員会の第3回会合が5月7日に京都で開催され、今後の三国間協力推進の具体的方策や東アジア地域協力、北朝鮮問題、国連改革等について意見交換が行われた。また、投資に関する法的枠組みの創設やビジネス環境整備、知的財産権保護について話し合う政府間協議が行われ、2006年以降も引き続きこれらの課題に関する協議を継続していくことになった。

 日中韓協力の一層の促進は、地域の平和と繁栄に資するとともに、将来の東アジア共同体形成も視野に入れた東アジア地域協力の更なる発展にも貢献するものであり、引き続き重視していく考えである。




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