第2章 地域別に見た外交


(4)カンボジア

 カンボジアでは、2004年7月にフン・セン首相を首班とする第3次連立内閣が発足して以来、比較的安定した政情が続いている。一方で、野党議員の議員特権剥奪問題を含む人権問題が発生した。

 クメール・ルージュ裁判 (注49) については、4月にカンボジア政府と国連事務局の間で裁判設立に関する「合意文書」が発効し、裁判開廷に向けた諸準備が進められている。日本は、国連負担分の裁判費用のうち約半分(2,160万ドル)を拠出しており、今後、人的貢献も積極的に行っていく方針である。

 日本との関係では、5月にフン・セン首相が「愛・地球博」のナショナルデーにあわせて訪日し、6月には町村外務大臣がカンボジアを訪問した。




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