９月、ナザン大統領が再任され、２期目に入った。２年目を迎えたリー・シェンロン政権下で、経済は製造部門の牽引により堅調に成長し、貿易もFTA拡大により力強い成長を示した。６月には、インドと包括的経済協力協定を締結した。外交面では、日米中三国の間で適切なバランス維持を図り、ASEAN域外国との関係強化に取り組む基本政策を踏襲している。特に中国に対しては、リー首相の首相就任前の台湾訪問で一時冷却化した関係を正常化し、１０月にはリー首相が中国訪問を果たした。

　日本との関係では、リー首相、ジョージ・ヨー外相、テオ・チーヒン国防相、リム・フンキャン貿易産業相等が訪日し、大野防衛庁長官、竹中経済財政政策担当大臣、町村外務大臣、中川経済産業大臣がシンガポールを訪問した。