ブッシュ大統領演説(2004年8月16日)
軍事態勢の見直し関連部分のポイント
平成16年8月17日
- 現在、米国の海外の部隊は、基本的に、前世紀の諸々の戦いの地に、欧州やアジアにとどまっている。それは例えばソ連の脅威への対処を念頭においたものであるが、ソ連の脅威は既に存在しない。新たに生じつつある脅威に対処すべく、米国政府は同盟国及び米国議会と軍事態勢見直しにつき協議を進めてきた。
- 本日、米軍の海外への展開に関する新たな計画を発表したい。今後10年間で、より迅速でより柔軟な部隊を展開する考えであり、その結果、より多くの部隊が米国本土に駐留し、そこから展開することとなる。また、予測困難な脅威により良く対応するため、一部の部隊を移動させる。また、21世紀の技術革新を活用し、米軍部隊の戦闘能力を向上させる。
- この新たな計画によって、我々は21世紀の闘いをより良く戦うことが出来るようになる。世界中で従来よりの同盟が強化されるとともに、新たなパートナーシップが構築される。米軍の軍人やその家族の負担は緩和される。かなりの数の米軍部隊が海外に引き続き展開する一方で、今後10年間で、6万人から7万人の部隊、10万人の軍人の家族ならびに軍属が帰国することとなる。軍人の配偶者は生活基盤が安定し、負担が減る。さらに海外の不要な基地が閉鎖されることで、米国の納税者の負担も軽減される。
- 世界が大いに変わったのであるから、軍事態勢も変わらなくてはならない。それは軍人の家族及び納税者の負担を軽減するためにも、米軍が世界中で自らの力を守り、自由と平和を発展させるためにも必須である。
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