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日米安保体制Q&A


問4.もし日米安保体制がなければどうなるのですか。

(答)
 仮に日米安保体制がなかったなら、どのような選択があるでしょうか。
 「国連に解決を委ねるべき」という考え方もあるでしょう。しかし、国連憲章第42条及び第43条に基づく国連軍はいまだに創設されていません。国連が武力紛争に迅速で有効に対応するシステムになっていないことは、多発する地域紛争をみても明らかです。
 冷戦後の安全保障は、「多国間協力へ移行していくべき」との議論もあります。アジア太平洋地域では、1994年にASEAN(東南アジア諸国連合)地域フォーラム(ARF)が発足しました。各国が対話と協力を通して信頼感を育み、安心感を高めようとするもので、もちろん日本も積極的に取り組んでいます。しかし、ARFが日米安保体制の代わりになるのでしょうか。答えは「ノー」です。ARFは参加国の間の安心感を高めるために有益な場ではありますが、日本をはじめアジア太平洋地域の平和や安全を揺るがすような事態が発生した時に、これに対処する手段を有していないのです。
 「日本の安全は自国で確保すべき」との考え方もあります。そのためには、日米安保体制による抑止力をカバーするだけの防衛力の飛躍的な増強が必要になります。防衛費の大幅な増大は、高齢化時代を迎える国の財政を圧迫し、わたしたちの生活に確実にしわ寄せをもたらすことになります。近隣諸国も、日本の軍事大国化に大きな不信感を抱くことになるでしょう。そして、最も信頼できるパートナーである米国との強い絆を失うことにもなりかねません。

 日米安保体制による米軍の存在、その抑止力がベースにあってこそ、安心や信頼を育む対話と協力ができるのではないでしょうか。

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