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TICAD(アフリカ開発会議)I の概要
平成5年10月20日
1.会議概要
(1)本件会議は、平成5年10月5日、6日両日、アフリカ諸国(48か国)、援助国(12か国)、EC、国際機関(8機関)及びオブザーバー多数、延べ約1000名の参加の下開催された。また、アフリカより5名の元首(ボツワナ、ガーナ、ウガンダ、ブルキナ・ファン、ベナン)が参加。
(2)我が方は、細川総理(基調演説、レセプション主催)、大臣(開会宣言、政策演説、晩餐会主催)、政務次官(共同議長役、閉会挨拶)による閣僚レベルの会議に相応しい対応を行った。また、元首夫妻を対象として、天皇皇后両陛下に宮中お茶会を行って頂いた(皇太子同妃両殿下同席)。
(3)会議は、終始よい雰囲気のもとに進行し、予定通り「アフリカ開発に関する東京宣言」を全参加者のコンセンサスにより採択した。
2.会議の評価
(1)冷戦が終了した今日、経済的困難、国際社会の関心の薄れ等世の中から取り残される(marginalization)のではないかとのアフリカ諸国の危機感は強く、このため、会議開催自体を積極的に受け止めたこと、また、アフリカ側の問題点を率直に認める態度が強まってきていたことにより、本件会議はむしろ絶好のタイミングで開催されることになったと言えよう。
(2)我が方としては、プレッジングは行わないものの、我が国の援助に対する積極的立場を表明するとともに、アフリカに対し自助努力、改革の貫徹、「よき統治」の実現を求めるとの方針で望んだ。また、ノン・プロ無償の目標額、青年招聘、水資源開発プロジェクト、アジア・アフリカ・セミナー等を提示したことは、我が国の対アフリカ支援への積極的姿勢に具体性を持たせたものである。
3.「東京宣言」
(1)宣言のポイント
- (イ)国際社会による対アフリカ支援を積極的に行う必要性を強調しつつも、援助によりアフリカの問題が全て解決されるわけではないことをはっきりさせた。
(ロ)援助をどこまで行うかは、アフリカ諸国の対応次第(民主化、良い統治等)であることをはっきりさせた。
(ハ)アジアの経験とアフリカの開発の中で、将来の南南協力の推進を明記した。この関連で、我が方より、アジア・アフリカ・セミナーの開催を提案したが、右は対アフリカ支援の幅を広げるのみならず、アセアンの関心にも応えるものと考える。
(2)アフリカ諸国が極めて率直に自らの欠陥と責任を認め、その改善への決意を求めることにも言及した同宣言を受け入れたこと自体、時代の変化を感じさせるものであった。
4.我が国によるメッセージ
(1)総理の演説
(イ)改革の支援、(ロ)開発は「人に始まり人に終わる」、(ハ)援助国、被援助国を超えた「良き友人関係」の3点。
(2)大臣の演説
(イ)民主化支援、(ロ)構造調整支援、(ハ)人造り協力重視、(ニ)環境協力重視、(ホ)効果的、効率的な支援、の5点。
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