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会合全体を通じて、近年の経済的・政治的進展を踏まえたアフリカの明るい未来への希望を打ち出せたことは、アフリカに対する悲観的な見方が根強い中で、国際社会に対する重要なメッセージとなった。
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(2) |
TICAD IIの開催により、貧困削減・生活水準向上のため、アフリカ人が持つ潜在力を自主性に基づく包括的なアプローチにより最大限生かし(オーナーシップ)、更に平等なパートナーとして国際社会にアフリカを参画させなければならない(パートナーシップ)との認識が共有されることとなった。
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(3) |
「東京行動計画」及び「例示リスト」の策定により、中身のある成果があがり、我が国が今次会議開催のリーダーシップを取ったことにつきアフリカ諸国より謝意が表明されている(注2)。
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(4) |
今後、アフリカ開発のモメンタムを維持していくために、地域別モニタリング・セミナーの開催、アジア・アフリカ協力の推進等を通じて、「東京行動計画」を国・地域・国際の各レベルで具体的にフォローアップしていくことが極めて重要。また、TICADを一つのプロセスとして捉えることが重要であり、今後のフォローアップの状況に応じて、将来的にTICAD III開催を検討していくことも必要である。
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(5) |
小渕総理や高村外相と参加国の首脳・外相との間で多数の二国間会談が行われたが、日本とアフリカの間でこれほど密度の濃い二国間対話が行われたことは初めてであり、日・アフリカ関係の強化という観点から極めて有益であった(注3)。 |