TICAD閣僚レベル会合の開催について
平成13年11月27日
- TICAD(アフリカ開発会議)閣僚レベル会合は、12月3日(月)、4日(火)の両日、東京(赤坂プリンスホテル)において、わが国、国際連合、世界銀行およびGCA(アフリカのためのグローバル連合)の共催で開催される。
- この会合には、全てのアフリカ諸国(53カ国)、アジア11カ国、ドナー(援助国)23カ国、国際機関38機関、共催者5国・機関が参加し、アフリカに関係する計130の国・機関の関係者が出席する。わが国からは、小泉純一郎総理大臣、田中眞紀子外務大臣、杉浦正健外務副大臣、山口泰明外務大臣政務官が出席する他、コナレ・マリ大統領(基調講演)、アフリカ諸国の外務大臣をはじめとする閣僚レベル、アジア・欧米諸国の代表者およびマロック・ブラウンUNDP(国連開発計画)総裁、松浦晃一郎UNESCO(国連教育科学文化機関)事務局長をはじめとする国際機関・地域機関の代表者ほかが参加する予定である。特にアフリカ諸国からは現時点で40カ国以上から外務大臣等の閣僚が参加する予定となっており、このように多くのアフリカ諸国の閣僚がアフリカ以外の地に集うのは11月の国連総会等を除いては余り例がない。
- この会合では、1998年に開催されたTICAD II(第2回アフリカ開発会議)にて採択された「東京行動計画」に関するアフリカ諸国をはじめとする国際社会の取り組みを総括する。また、TICADが呼びかけてきたアフリカの自助努力(オーナーシップ)の現れである「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」についての意見交換を予定しているほか、ガバナンス(良い統治)、教育、保健、IT(情報通信技術)、南南協力といった分野につき議論を行い、その結果を踏まえて、将来のTICAD IIIの開催に向けた方向性を示すことを予定している。
- さらに、わが国経済界の参加を得て、アフリカ開発に係る民間貿易・投資の役割について意見交換を行う官民交流セッション、ならびにNGO(非政府組織)関係者を中心にアフリカにおける教育・保健等について意見交換を行うセッションを設ける予定である。
(注)GCA:アフリカ開発の各分野に関し、政策面での呼びかけを行うべくアフリカ諸国とドナー諸国(米、英、加等)、国際機関、NGO等との橋渡しを行う国際的NGO。マシーレ前ボツワナ大統領、コナレ・マリ大統領らが共同議長を務める。
(参考)わが国は、1993年および1998年にアフリカ開発会議(TICAD Iおよび II)を国連等との共催で東京で開催している。TICAD IIでは、アフリカの開発のためにアフリカ諸国とその開発パートナーが取るべき行動指針である東京行動計画が採択され、現在アフリカおよびその開発パートナーの間でフォローアップが行われている。
本年1月、森喜朗総理(当時)がアフリカを訪問した際、TICAD IIIの準備として本年12月にアフリカ開発に関する閣僚レベル会合を東京で開催することを表明した。
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