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第7回日・スペイン・シンポジウムの概要


1.日時:平成16年2月13日(金)及び14日(土)


2.場所:スペイン・バルセロナ市(於:カサ・アシア)


3.日程

2月13日(金)
 ● 開会・東京リストの評価
 ● 東アジアのコンテクストにおける日本経済の情勢
 ● スペイン経済情勢とEU拡大のコンテクスト(貿易・投資への影響)
 ● 報告書「日本におけるスペインのイメージ」プレゼンテーション
 ● グローバル世界における文化交流
 ● スペインにおける日本文化、日本におけるスペイン文化
 ● 少子高齢化社会(現状と見通し及び政策)

2月14日(土)
 ● 観光先としてのスペイン及び日本
 ● 報告書「スペインにおける日本人の滞在」プレゼンテーション
 ● 現在の国際情勢下における日本とスペイン(紛争地域における協力を含む)
 ● 愛知万博の準備状況
 ● 「バルセロナ・リスト」作成セッション
 ● 第8回会合開催地の正式決定
 ● 閉会


4.参加者

(1) <日本側>(座長以下あいうえお順、敬称略)

中山 太郎 日本側座長(日本側座長、元外相、衆議院議員)
伊佐山建志 日産自動車(株)副会長
大貫 康雄 NHK欧州総局長
樺山 紘一 国立西洋美術館館長(元東大文学部教授)
木村 良樹 和歌山県県知事
倉富 正敏 日本政策投資銀行ロンドン首席駐在員
小島 明 日本経済新聞専務取締役
高垣 佑 東京三菱銀行相談役(日西経済合同委員会委員長)
塚本 弘 JETRO副理事長
林屋 永吉 日本サラマンカ大学友の会会長(元スペイン大使)
平井 卓也 衆議院議員(日・スペイン友好議連事務局長)
宮本 武史 経済産業省大臣官房審議官(国際博覧会担当)
谷崎 泰明 外務省欧州局審議官

(2) <スペイン側>

アントニオ・ガリーゲス・ウォーカー(スペイン側座長、弁護士、西日財団理事長)
パブロ・ブラボー・ロサノ(国立国際博覧会協会会長)
フェルナンド・フェルナンデス・メンデス・デ・アンデス(マドリード欧州大学学長)
フェルナンド・オリバーン(大学教授、弁護士)
アントニオ・カベサス(京都外国語大学名誉教授)
フリオ・ペレス・ディアス(社会学博士、バルセロナ自治大学講師)
イオン・デ・ラ・リーバ(カサ・アシア館長、アジア・ヨーロッパ財団スペイン総裁)
アルバロ・レネード・セナド(マドリード・ラジオ・テレビ(RTVM)社長)
ハビエル・ノヤ(王立エルカノ国際・戦略研究所首席研究員)
ラモン・ヒル・カサレス(外交長官)


5.結果概要

1.第1日目(2月13日)

(1) 前回シンポジウムで作成された「東京リスト」の評価が行われ、日・スペイン双方から各課題の分野毎に進捗状況の報告があった。特に、両国間のハイレベルの要人往来の進展が顕著であった。
(2) 経済セッションにおいては、日本側から、「東アジアのコンテクストにおける日本経済の情勢」、スペイン側から「スペイン経済事情とEU拡大のコンテクスト(貿易・投資への影響)」との議題の下、両国の経済情勢と今後の展望等について、周辺地域の経済情勢との関わりの中で分析し、今後の両国経済関係の更なる促進を目指して対話を強化していくことが提言された。
(3) スペイン側から、エルカノ研究所等が2003年に実施した日本におけるスペインのイメージに関する調査結果が報告された。右調査によると、一般の日本人にとり、スペインのイメージは未だステレオタイプ的ではあるが、伝統文化の評価が高い一方で新たな面も認識され、スペイン製品の評判も上昇しつつあり、観光先として魅力があるとの結果が報告された。
(4) 文化セッションにおいては、「グローバル世界における文化交流」、「スペインにおける日本文化、日本におけるスペイン文化」をテーマに、文化外交、愛・地球博、グローバル社会におけるメディアの役割などに関する議論が行われ、二国間の文化・学術交流を更に促進していくことで双方の意見が一致した。
(5) 少子高齢化問題に関する議論については、両国の取り組みや課題についての紹介と共に、両国共通の問題として、今後、両国間で議論を深めることは意義深いとの発言があった。

2.第2日目(2月14日)

(1) 観光のセッションにおいては、スペイン側から、スペインにおける日本人観光客の推移について、また、日本側から、地方での観光振興に関する紹介があり、日本側から、スペインから日本への観光客を誘致する発言があった。また、両国間の直行便の再開を検討すべきとの意見もあった。
(2) スペイン側から、スペインにおける外国人移民問題に言及し、日本においても問題となっている移民問題の分野において対話を促進していくことが提案された。
(3) 国際関係のセッションにおいては、現在の国際情勢において、共通の価値観を有し、共に国際社会において大きな役割を果たしている両国の協力は益々重要になっており、二国間関係の緊密化と共にテロ撲滅等の国際社会が直面する重要な課題に両国が協力して取り組むべきとの意見で双方が一致した。
(4) 愛知万博については、日本側から愛・地球博の概要や意義について、また、スペイン側から、スペインのパビリオンについての紹介が行われた。
(5) 閉会セッションにおいては、今回のシンポジウムの提案をまとめた「バルセロナ・リスト」が策定され、次回のシンポジウムが和歌山県において開催されることが決定された。


6.バルセロナ・リスト

1.政治

(1) 議員間交流の再活性化。スペインにおいてスペイン・日友好議員連盟の結成を目指す。
(2) 2003年の要人往来により強化された政治対話の更なる深化。
(3) アジア及び欧州におけるダイナミックな変化、特にEUの拡大を踏まえての対話の強化。


2.経済

(1) 日西間双方向の経済関係、特に投資の促進。セミナーの開催、企業家交流の促進、問題解決の手法の探求。このための政府の支援策、促進策、障害となる制度及び労働慣行等の除去。
(2) 経済のグローバル化に留意し、中国、中南米等、日西両経済界が関心を有する地域についての情報交換・対話の強化。
(3) EU拡大の両国の経済関係に与える影響に関する対話の強化。
(4) 観光の促進(特に直行便の乗り入れの検討)。
(5) 愛知万博のための努力。愛知万博でのスペインのプレゼンスへの支援。


3.シビル・ソサエティー

(1) 日西両社会が直面する少子高齢化問題に対処するための対話の強化。
(2) 地域間交流、姉妹都市関係の強化。
(3) スポーツ分野における交流。
(4) ビザ発給行政手続きの迅速化。


4.文化

(1) 愛知万博、ドン・キホーテ出版400周年を記念し、両国社会の交流を促進する。特に、若者同士の交流。
(2) 日西両国民の相互理解の促進のための文化・学術交流及び相互の言語教育への支援。例えば、相互に文化会館設置の可能性を検討する(特にセルバンテス協会の東京でのプレゼンスの拡大)。
(3) フランシスコ・ザビエル生誕500周年に向けた準備。
(4) 視聴覚メディアを通じた両国文化の普及。


5.国際関係

(1) 国際問題における日西協力。特にイラク復興支援に関する取組みの強化。
(2) テロ撲滅のための二国間協力の必要性について全会一致。
(3) また、環境、経済協力及び途上国援助の各分野における協力の重要性を強調。


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