第4回日・メルコスール高級事務レベル協議議題
平成12年11月
1.協議概要
(1) |
開催催日時 |
: |
平成12年10月24日(火) |
(2) |
場 所 |
: |
東京 |
(3) |
出席者(代表)
我が方 |
: |
外務省(野上外務審議官・堀村中南米局長)
他通産省・大蔵省・経企庁・農水省(局長・審議官クラス) |
|
先 方 |
: |
ブラジル(議長国)・アルゼンチン・パラグアイ・ウルグアイ(次官・局長クラス) |
(4) |
議 題 |
|
|
|
(イ) |
メルコスールの経済情勢
・2001年の経済見通し
・国際経済動向によるメルコスールへの影響について |
(ロ) |
日本・アジアの経済情勢
・日本・アジア経済の現状と見通し
・日本・アジア金融市場の安定化 |
(ハ) |
メルコスールの発展の方向性
・メルコスールの最近の進展
・ 〃 域内通貨統合の進展の方向性及び関連事項 |
(ニ) |
WTO貿易交渉 |
(ホ) |
日本・メルコスール間の協力のアレンジメント
・日本・メルコスール貿易・投資の現状M
・ 〃 協力の枠組みについて |
|
|
2.内容と成果
(1) |
この協議では日本とメルコスールの経済関係の強化を目的として、両地域の経済状況の認識や貿易・投資関係の現状についての幅広い意見交換が行われた。また、先般の南米首脳会議の際に合意されたメルコスールとアンデス共同体との2002年1月までの自由貿易協定締結や南米におけるインフラ統合等、南米における経済統合プロセスの動きやチリの完全加盟交渉等、日本が大きな関心を寄せている現在のメルコスールの動きと今後の方向性についても、この協議において確認することができた。
|
(2) |
さらに日・メルコスール間での新たな動きとして、今後の双方の対話を活性化し、一層の協力関係の緊密化を図る目的で「日本・メルコスール間の協力の枠組みに関する討議の記録」の文書を取り交わし、双方が署名した。右文書は、セミナーの開催等も含めた情報の提供、研修や専門家派遣等の人材養成、人物交流・技術支援・資金協力を含めた相互支援など幅広い分野において協力を推進する旨確認したものであり、今後の両地域間の緊密化に重要な大きな意義を有するものと考える。 |
3.メルコスールビジネスセミナー
前回の協議の結果を踏まえて10月20日(金)に大阪、23日(月)に東京において、日本貿易振興会(JETRO)がメルコスールと共同で主催し、メルコスール・ビジネス・セミナーを開催した(外務省・通産省後援)。このセミナーはメルコスールに関する情報を日本の民間企業及び経済団体に対し幅広く普及させ、民間企業のメルコスールへの貿易・投資を促進させることが目的で、日本側より中南米情勢に関する民間有識者、メルコスール側より政府関係者および民間有識者が出席し、自動車・情報技術(IT)関連ビジネス、エネルギー、アグロインダストリーのテーマについてプレゼンテーションがなされた。両地区セミナーとも多くの民間企業が参加し、メルコスールへの理解を深め、意識が高まったものと考え、今後の民間の動きに注目している。
|