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平成15年度青年招聘
"明日の担い手イニシアティブ~
FEALAC 若手ビジネス・リーダーズ・エンカウンター in 東京2004"
概要と評価

平成16年3月

2月8日から17日の9泊10日間、日本において実施。東アジア及び中南米30カ国より各国1名ずつ、若手ビジネス関係者等が参加。

本プロジェクトは、「東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム(FEALAC)」の枠組みの下、東アジア、ラテンアメリカ両地域の経済関係強化のため、日本 のイニシアティブにより実施。

公開セミナー「東アジアとラテンアメリカ-ビジネス・オポチュニティの発掘」を開催し、両地域の経済や地域経済統合等の現状、経済関係強化のための具体 的方策等につき、各国参加者によるプレゼンテーションを実施。

その他、日本企業視察、ホームステイを含む地方旅行等を通じ、日本に対する見聞を深めた。

1.経緯等

(1) 東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム(FEALAC)は、従来より比較的関係の浅い両地域間の幅広い分野での関係強化を目的としている。本年1月にマニラで第2回外相会合が開催され、FEALACの役割を積極的に評価すると共に、同フォーラムを通じた対話と協力を継続・促進することを確認。

(2) 日本は、FEALACの活動に当初より積極的に参画。第2回外相会合においても、阿部外務副大臣より経済関係の3つの新規プロジェクトを提案。本「明日の担い手イニシアティブ~FEALAC若手ビジネス・リーダーズ・エンカウンター in 東京」は、右プロジェクトの一つ。

(3) 本プロジェクトは、FEALAC加盟国より若手ビジネス関係者等を一名ずつ日本に招待し、両地域の経済関係強化のための方策を議論し、ビジネス機会の発見につなげるためのセミナーの開催や、日本の経験・知見を共有すべく企業視察や小旅行等を行うもの。

2.参加者参照:参加者リスト

(1) 中南米諸国より17名
アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバドル、キューバ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、チリ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、メキシコ

(2) 東アジア諸国より13名
韓国、中国、豪州、ニュージーランド、ASEAN諸国(インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミヤンマー、ラオス)

3.概要

(1) セミナー「東アジアとラテンアメリカ-ビジネス・オポチュニティの発掘」

2月12日、東京(於:虎ノ門パストラルホテル)において公開セミナーを開催。

セミナーにおいては、次のテーマ毎に4グループに分かれて行った事前準備での議論を踏まえ、テーマ毎にプレゼンテーション(参照:プレゼンテーション・ペーパー)を行った。また、会場参加者(企業関係者、学識経験者、学生等)と活発かつ自由な意見交換を行った。

・テーマ1: 東アジア及びラテンアメリカ地域の経済(貿易・投資)の現状
・テーマ2: 各地域における地域経済統合及び自由貿易協定の現状と展望
・テーマ3: 両地域が互いの市場に期待する分野等
・テーマ4: 両地域の経済関係強化のための具体的方策

同セミナーに先立ち、恒川東京大学教授より「FEALACと民間ビジネスに対する意義」に関する講義を受けると共に、全ての参加者が自国の経済状況、主要産業、両地域間のビジネス活動を通じて発展が期待される分野等につき短時間のプレゼンテーションを実施。参加者間で相互理解を深めた。

(2) 企業視察、地方視察等

トヨタ自動車工場、三和電機製作所、日本商工会議所、日本貿易振興機構等を訪問し、日本企業の取り組みや貿易振興策等につき見識を深めた。

広島及び京都での地方視察を通じ、日本の文化・歴史への理解を深めた。

ホームステイでは、実際に日本の一般家庭の日常生活を体験。

4.評価

東アジア及びラテンアメリカ両地域の若手ビジネス関係者が一堂に会し、両地域の経済状況につき相互理解を深めると共に、今後の経済関係の強化、ビジネス・オポチュニティの拡大に向けた方策が提示されたことは極めて有意義。

特に、セミナー準備における議論と共同作業の経験は、参加者間の相互理解と友好関係の増進につながり、両地域の将来を担う若者の間で結ばれた絆が、今後も更に発展していくことが期待される。

セミナーは各国参加者からの評価が高い行事の一つであり、「両地域の文化的差異はよく知られているが、共に数日過ごして、その違いは小さく、ビジネス・オポチュニティは大きいことに気づいた」「セミナーを通じ各地域・国の経済状況に理解が深まり大変有意義だった」「今後も互いに連絡を取り合い、実際のビジネス活動に結びつけていくことが重要」等の感想が聞かれた。

セミナー会場に集まった参加者からも、「両地域の経済関係強化のための提言には新鮮な視点が含まれており興味深い」「両地域の若手ビジネス関係者がコンタクトを持つ場が少ない中、今後も同様のセミナー開催を続けて欲しい」との声が多く聞かれ、好意的評価を得た。

他方、「扱うテーマが広範である一方、準備期間が短かい」「プレゼンテーションの内容が総花的な面がある」「日本のビジネス関係者の参加を得るべき」等の指摘もあり、今後の課題としたい。

また、企業視察を通じ日本の知見や経験を学ぶと共に、地方視察やホームステイ等を通じ文化・歴史や日常生活を体験し理解を深めたことも極めて有意義であった。


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