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東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム(FEALAC)
第2回外相会合-結果概要-


平成16年2月

1月30日及び31日、マニラ(フィリピン)にて標記外相会合が開催。東アジア及びラテンアメリカから32カ国(うち15カ国が外相)が参加。わが国から、阿部外務副大臣が出席。グアテマラ及びニカラグアが今回から新規加盟。
北朝鮮を含む地域情勢、テロや貧困などの国際的諸課題、両地域間の経済交流につき意見交換。
その結果、今後のFEALACの協力の方向性を示す「マニラ行動計画」を採択。

1.概要

(1) 今次会合では公式の全体会合と非公式の閣僚リトリートが開催。全体会合では、グアテマラ及びニカラグアの新規加盟が承認されると共に、「マニラ行動計画」(参考参照)が採択された。

(2) 閣僚リトリートには、各国代表のみが参加し、自由な意見交換が行われた。阿部副大臣からは、経済関係の3つの新規プロジェクトを提案し各国より歓迎されると共に、北朝鮮問題や人間の安全保障の取組の重要性等につき発言を行った。

(3) また、阿部副大臣は、今次会合の機会に7カ国(韓国、フィリピン、タイ、ミャンマー、コロンビア、ニカラグア、エルサルバドル)の外相等と二国間会談を行った。

2.成果

FEALACが、東アジア及びラテンアメリカ両地域の経験の共有、経済交流の促進、異文化交流等の観点から、重要なフォーラムであることが確認された。

地域情勢に関する意見交換が行われ、特に韓国、日本、中国の説明を踏まえ、北朝鮮問題の平和的解決の必要性について確認された。

FEALACが今後取り組むべき分野として、国境を越える諸問題(テロ、感染症、環境、国際犯罪等)や経済関係の強化(貿易・投資関係の促進やITの活用等)が指摘された。

日本は、第1回外相会合以降、経済・社会ワーキング・グループの共同議長を務めており、今次会合以降も継続することとなった。また、日本は経済分野で3つの具体的プロジェクト(注)を提案し、各国より歓迎された。


(注) 「明日の担い手イニシアティブ~若手ビジネス・リーダーズ・エンカウンターin東京2004」、「貿易投資促進実務研修」、「東アジアと中南米の貿易投資関係活性化のための方策」

  【参考:マニラ行動計画のポイント】
マニラ行動計画は、(a)「更なる経済発展に向けての両地域間の経済交流の促進と貧困克服のための機会の創出」、(b)「将来に向けての安全の確認」、(c)「両地域間の対話促進に向けてのFEALACの強化」の3つの主要部分からなる。概要以下の通り。

前文

グアテマラとニカラグアの新規加盟を歓迎。

FEALACは他の国際フォーラムとの重複を避けつつも、活動を補完する重要な役割を果たしていると認識。

第1回外相会合での枠組み合意を基礎に、今後はより実質的方向に移行すべき。

共通の関心事項に関する加盟国間の理解の促進は、他の多国間フォーラムにおいての問題の取り組みにおいても有益。

3つのWGが多くの有益なプロジェクトを進展させたことを評価。

更なる経済発展に向けての両地域間の経済交流の促進と貧困克服のための機会の創出

FEALACの主目的の一つは、両地域の経済関係の強化・拡大であることを再確認。

グローバル化の利益が広く享受されるよう、また、貧困問題の深刻化を含め、否定的効果が広がらないよう協力。

教育が人々の能力強化、持続可能な開発促進のための方策の一つであると認識。

ドーハ・ラウンドがより公正な国際貿易システムに資することを確保するため、緊急に動く必要性を表明。ドーハ・マンデートに従い農業輸出補助金の廃止を支持。

WGで関連協力プロジェクト(中小企業の発展や能力構築の促進、ビジネス界や学術界等との一層の交流、国際金融機関、地域金融機関等との連携、ITの活用等)の実施を検討。

将来に向けての安全の確保

国境を越える脅威が増大する中、犯罪、テロ、その他の国境を越える脅威と協力して戦うことが重要。

個人や国家の能力拡大と安全保障を実現しつつ、人々の生命に対する脅威を緩和する必要を認識。

安全に関する対話を拡大し、関連協力プロジェクトを実施。

自然災害対策等に関する協力の重要性を認識。

両地域間の対話促進に向けてのFEALACの強化

サブ・リージョナル間・両地域間で、ビジネス界、学術界を含む幅広い接触の充実を図る。

高級実務者会合(SOM)が外相の信託を受け実質的な意思決定を行う。SOMは重複を避けつつ、プロジェクトの効果的実施に努める。

次回外相会合を適当な時期に開催。


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