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「東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム第一回外相会合」概要


平成13年4月6日

結果のポイント

3月29日及び30日、サンチャゴ(チリ)にて標記会合が開催。東アジア及びラテン・アメリカから計30カ国の外相等が参加。日本から、荒木外務副大臣が出席。
政治、経済、文化、社会、教育、科学技術等広範な分野について自由に意見交換。その結果、「共同議長声明」及び本フォーラムの将来の方向性を定めた「枠組み文書」を添付した「外相宣言」が採択された。
次回外相会合は、2003年にフィリピンで開催することで合意。

1.本フォーラム発足の経緯

(1) 98年9月、ゴー・チョク・トン・シンガポール首相がフレイ・チリ大統領(当時)に対し「東アジア・ラテンアメリカ・フォーラム」(EALAF:East Asia-Latin America Forum)の設置を提唱(「ゴ」首相は、日本(小渕総理(当時))に対しても、98年10月に本構想への支持を要請した)。

(2) これを受けて、99年9月、2000年8月及び今次外相会合に先立つ3月28日に「実務者レベル会合」を開催し、これらの準備をもとに今次外相会合が開催された。

2.今次外相会合の概要

(1) 参加国は以下の通り下線は外相が出席)
東アジア側 15ヶ国   (日、韓、、ASEAN10ヶ国(タイ、ブルネイ、シンガポール、マレーシア、カンボディア、ラオスは外相が出席)、豪、NZ
ラテンアメリカ側 15ヶ国 (アルゼンティン、ブラジル、チリ、パラグァイ、ウルグァイ、ペルー、ボリヴィア、エクアドル、コロンビア、ヴェネズエラ、パナマ、メキシコ、エル・サルヴァドル、コスタ・リカ、キューバ)

(2) 本フォーラムの正式名称についてこれまで定まっていなかったところ、今次会合で、「FORUM FOR EAST ASIA-LATIN AMERICA COOPERATION」(FEALAC)とすることで合意をみた。また、エル・サルヴァドル、コスタ・リカ及びキュ-バの新規加盟が承認された。

(3) 東アジア・ラテンアメリカ間のプロジェクトに関する議論では、各国から活発な提案がなされた中、日本からは、「東アジア・ラテンアメリカ知的交流シンポジウム(SIEALA)」(下記3.(1))を含む4つのプロジェクトを報告・提案した。

(4) 少人数会合(リトリート)では、「地域の発展及び協力」と題して、(イ)グローバリゼーションの正と負の側面、(ロ)両地域における地域統合、(ハ)両地域の各国における政治及び経済の変革、及び(ニ)グローバル化が国際関係及び地域内にもたらす影響、を中心に、時間を大幅に延長して外相間の自由な議論がなされた。なお、韓国からは朝鮮半島情勢につき説明があり、共同議長声明には、2000年の南北首脳会議以降のプロセスを歓迎する旨の記載がなされた。

(5) 本フォーラムの将来の方向性に関して、各国の行うナショナルプロジェクト(上記(3))に加え、フォーラム全体に関わるプロジェクトとして「政治・文化」(共同議長国はシンガポール及びチリ)、「経済・社会」(日本及びペルー)、及び「教育・科学技術」(豪州及びコスタ・リカ)に関する3つの作業部会(WG)を設置することが承認された。

(6) 本フォーラムの原則を規定する「枠組み文書」及び「共同議長声明」の2つの文書を添付した「外相宣言」が採択され、閉会後の記者会見で発表された。

3.日本の貢献

(1) 今次会合に先立ち、日本は、本フォーラムに向けて知的貢献を図るべく、去る2月20日及び21日、「東アジア・ラテンアメリカ知的交流シンポジウム」を東京で開催した。本シンポジウムへは、両地域よりそれぞれ5名の有識者等を招待し、また日本からは小和田国問研理事長等の参加を得た。シンポジウムでは、本フォーラムのWGで扱うに相応しいテーマとして、(a)統治、(b)社会問題、社会政策、(c)経済開発政策、(d)貿易、投資及び地域間協力、(e)文化面の相互理解促進、(f)環境、及び(g)教育・科学技術の7つのテーマが提案された。

(2) 同シンポジウムの開催及び7つのテーマの提案は本フォーラムにおいて報告され、今般のWG設置の基礎となった。また、今次会合において、日本は「経済・社会」のWGのアジア側議長国の役割を果たすことが合意された(上記2.(5)参照)。

(3) なお、荒木副大臣は今次会合の機会を捉え、シンガポール(ジャヤクマール外相)、ウルグァイ(オペルティ外相)、ペルー(デクエヤル首相兼外相)、ヴェネズエラ(ダビラ外相)、チリ(アルベアル外相)他と会談を行ったほか、中国、タイ、ミャンマー、エクアドルの外相等とも短時間の意見交換を行った。
 

4.意義・課題

(1) これまで比較的疎遠であった両地域の外相レベルが初めて一堂に会し交友を深め、共通の関心事項につき広く議論することができた。

(2) 3つの作業部会の設置が決定されたこと及び枠組み文書、外相宣言が採択されFEALACの目的、今後の態様につき文書で明確にされたことで、フォーラムの形式・内容がともに具体化した。

(3) 次回の調整国として比、コロンビアが決定され、本フォーラムは持続性のあるフォーラムとして動き出すこととなった。

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