「東アジア・ラテンアメリカ知的交流シンポジウム」の開催
(概要と評価)
平成13年3月15日
● |
2月20日及び21日、「東アジア・ラテンアメリカ・フォーラム(EALAF)第1回外相会合」(3月29日及び30日、於:サンチャゴ)に向けて知的貢献を図るべく、「東アジア・ラテンアメリカ知的交流シンポジウム」が本省にて開催された |
● |
今次会合は、日本国際問題研究所の協力の下日本のイニシアティブとして開催されたもので、両地域より各5名の有識者等を招待し、日本からは小和田国問研理事長、細野神戸大学教授、恒川東京大学教授、加賀美JETRO理事の参加を得て行われた(当省からは、河野中南米局審議官が出席)。 |
|
【議論の概要】
(1) |
EALAFの役割については、未だ創設されたばかりの枠組みであり、まずはお互いを知ることから始めるべきであるとして、両地域が様々な分野についての経験を共有し、その問題を特定、分析することを通じて相互理解を深め、その上で両地域に資するような何らかの新しいタイプの協力を模索することが提言された。
|
(2) |
具体的には、統治、社会問題、経済開発政策、貿易・投資及び地域間協力、文化、環境、教育・科学技術の諸分野が挙げられ、これらテーマについてEALAFに知的貢献をするために、各テーマにつき有志国からなるワーキンググループを設置し、テーマ毎に有識者が個人の資格で参加の上共同研究を行うことが提案された。 |
【評価】
本シンポジウムは、EALAFの課題設定に対する初めての具体的貢献であり、3月の外相会合に向けてEALAFが内容面において深化していく上での大きな推進力となることが期待される。
|