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我が国は、13億人の人々からなるイスラム世界への理解を深めることが重要であるとの考えに立ち、イスラム世界との対話を特に重視している。特にグローバル化の進む世界において相互理解のための対話はますます重要であり、本年5月の小泉総理の中東訪問においてアラブ・イスラム諸国との対話の強化を打ち出したところである。
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「イスラム世界との文明間対話セミナー」は、2001年1月に河野外務大臣(当時)が湾岸アラブ諸国を訪問した際に提案し賛意を得た河野イニシアティブの三本柱のひとつである「イスラム世界との文明間対話」を実現するものであり、「日本・アラブ対話フォーラム」、「対中東文化交流・対話ミッション」と共に、わが国の対中東外交の重要な側面をなすものである。
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2002年3月の第1回セミナー(於:バーレーン、テーマ「文明間の対話:イスラム世界と日本」)、2003年10月の第2回セミナー(於:東京、テーマ「平和と人間開発」)に引き続き、2004年11月27日、28日にイランの首都テヘランにて、「人間の尊厳」をテーマに第3回セミナーを開催した。
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なお、セミナー参加者は個人の立場で参加し、自由に発言することを原則としており、また、文明間対話は相互理解を目的とした息の長い努力であることから、結論や提言や出すことを目的としていない。
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