フィンランド健康福祉センター構想の概要
(Finnish Well-being Center Project in Sendai city)
平成14年11月28日
仙台市は、フィンランド政府と協力し、高齢者の生活を支援する健康福祉機器の研究・開発や高齢者福祉サービスなどの機能を備えた複合施設である「フィンランド健康福祉センター」を、同市内青葉区に2004年の開所を目指して建設することに合意。
同センターは、仙台市及びフィンランドの大学、研究機関及び福祉関連民間企業にとって、健康福祉ビジネスの拠点としての役割の他、自立した高齢者の生活を実現することを目指すフィンランド型福祉の日本におけるモデルケースとなることが期待されている。また、このプロジェクトに関心を示しているフィンランド企業も10件を超えており、フィンランドからの福祉分野における過去最大の投資案件となる見込みであり、仙台市の地域経済活性化にもつながるものである。さらに、日本にとって、高齢化社会の到来に向けて、北欧の福祉国家であるフィンランドから、福祉技術、福祉サービスなどを導入する契機となることも期待されている。
構想の一例
- 健康福祉機器の研究・開発機能
先端技術を活用した健康福祉機器の開発。日本・フィンランドの企業間及び大学間での共同研究・開発。
- フィンランド企業等のオフィス機能
日本、フィンランドの福祉関連企業のオフィス開設、フィンランド企業にとっての開発・販売拠点。日本・フィンランド企業間の交流拠点。
- フィンランド型福祉を取り入れた高齢者福祉サービス提供機能
特別養護老人ホームを建設し、フィンランド型福祉の実践。
※フィンランド型福祉:(1)プライバシーの重視、(2)人体の機能低下速度を抑制、(3)社会性の維持などを通じて自立した高齢者の生活の実現を目指す福祉。
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