ポルトガルでは、首都リスボンを中心に、第二の都市ポルト、海沿いのリゾート地カスカイス、世界遺産の町シントラ、北部の町ヴィラ・ド・コンデといった様々な町で、たくさんの市民が参加して事業が行われました。
日本からきた八王子車人形一行は、公演に引き続いてワークショップを開催し、多くの市民が日本の伝統芸能を体験しました。幾何学的な造形を得意とする折り紙専門家・トンデラ先生による折り紙展覧会、生け花愛好家グループ・生け花インターナショナルによる生け花展覧会では、ポルトガルの方々が見事な日本文化の作品を披露しました。天正遣欧少年使節に題材をとったオペラ「忘れられた少年」の公演では、日本人ソロ歌手と地元のセトゥーバル合唱団とが合同で作品を作り上げました。日本文化デモンストレーション「桜の世界への旅」では、老若男女あらゆる層の人々が見守る中、日本の愛好家が茶道、琴、着付けを披露しました。最前列に座っていた子供たちは目を輝かせて見入り、観客も参加して行われた着物ファッションショーに盛んに拍手を送っていました。世界遺産の町・シントラ市の子供たちは、姉妹都市である長崎県大村市でホームステイを行い、日本の生活を体験、大村市からもシントラ市へ公式訪問団が派遣されました。
そのほか、上妻宏光バンドによる三味線公演、伝統陶芸展、NHK交響楽団演奏会、外国人のための歌舞伎教室、能・フラメンコ・薩摩琵琶公演「舞・平家物語絵巻」、日本映画祭など、古典から現代文化まで日本文化の様々な側面を紹介する催しが行われ、多くの市民が日本文化を体験しました。
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