日・EU市民交流年は、EUに新規加盟を果たしたポーランドにとって、EUと日本というより大きな枠組みにおける交流を実現する最初の機会となりました。
ステージと会場が一体となって盛り上がり、『島唄』の大合唱となった宮沢和史氏によるコンサートで幕を開けた交流年は、観世流宗家第26代目の観世清和師等を招いての最高レベルの能公演、更には日本の伝統音楽文化(舞楽法会)と最新のデジタル印刷技術(ピエゾグラフ)からなる「創造する伝統2005」公演・展示、また、大野初子創作人形展や阪神淡路大震災被災青年とポーランドとの心温まる交流を紹介した写真展、EUの東端・ウクライナとの国境近くの市で1万人を集めて開催された日本文化フェスティバル等々、多彩な内容のイベントが実施されました。
ポーランド側でも、世界的に著名な映画監督家であるアンジェイ・ワイダ氏が名誉委員長に就任し、13人のメンバーからなる「日・EU市民交流年ポーランド実行委員会」が設立され、積極的に交流年を盛り上げる活動が行われました。
日本とポーランドとの交流がこのように様々な分野で、幅広い層の人々を巻き込んで行われたことは非常に意義深く、交流年の成果を基に来年以降も日本とポーランドとの交流拡大に努めてまいります。
|