ルクセンブルクにおける日・EU市民交流年は、正にルクセンブルクが、EUを代表するEU議長国を1月1日より半年間務める時期に重なり、1月19日に、小野寺外務大臣政務官(当時)の出席の下、ブリュッセル=ルクセンブルクのジョイント企画となるグランド・オープニングの開催と共に幕開けとなりました。
本交流年については、ルクセンブルク大公同妃両殿下からの暖かい御理解と御後援を賜ることができ、また、4月のコンサートには御臨席を得られる等、名実共に国全体での参加が得られたものとなりました。
様々なイベントに盛り上がりつつ、5月には、現職の総理大臣として初めて小泉総理がルクセンブルクを訪問し、第14回日・EU定期首脳協議、日・ルクセンブルク首脳会談が実現し、日本とルクセンブルクの関係において、政治面と市民交流の両面における象徴的な中身の濃い期間となったと言えるでしょう。
同交流年期間を通じ、ルクセンブルク文化省、ルクセンブルク市他関係機関、団体から多大な支援を得て、日本の伝統文化として2月には笙演奏を、11月には雅楽演奏を披露し、高い評価が得られました。また、草の根交流にも一役買ったものとして、演奏者が当地にホームステイをした鬼島太鼓公演(7月)や、ルクセンブルクの女子学生が自らモデルとして参加したアジアの風21「きものショー」(10月)なども大きな反響と余韻を残しました。
また、囲碁、ジャパン・クラシックカー、盆栽クラブ等ルクセンブルク市民による団体も積極的に参加し、実に全体で27ものイベントが行われ、今までになく充実した1年間となりました。
これらの充実した両国間の交流を成果として、引き続き2007年の「グランド・レジョン」欧州文化首都に繋げて行きたいと思います。 |