ハンガリーでは、2005年「日・EU市民交流年」の枠組みの中で、文化を中心とした約90の各種行事が、両国市民レベルの協力を背景に積極的に実施されました。行事は各種展示展(日本人形、凧、独楽、漆器、陶器、折り紙、和紙、浮世絵、日本写真等)、公演・デモンストレーション行事(茶道、生け花、書道、文楽、沖縄舞踊、戯曲、和洋音楽、日本映画、武道、相撲等)、講演・セミナー行事(学術、教育、観光、アニメ等)など多岐にわたるものとなり、2005年は、ハンガリーのEU加盟後初の日本との大規模な交流年として、意義深い1年となりました。
この交流年のオープニング事業となった1月の「鬼太鼓座和太鼓公演」、5月の「「書」専門家によるワークショップ」、6月の裏千家千玄室大宗匠による「茶道講話とデモンストレーション」及び「生け花デモンストレーション」等では、日本の伝統文化を広く知らしめる機会として好評を博しました。
また、特に「日本文化月間」と位置づけた10月開催の「文楽公演」、「富士山浮世絵・現代写真展」、「NHK交響楽団演奏会」では、事前の積極的なプレス広報の甲斐もあり、各メディアで大きく取り上げられ、高い広報効果を得ると共に、行事自体も、「文楽公演」で連日チケットが売り切れになる等、成功を収めました。
更に、ハンガリーはクラシックを中心とした豊かな音楽文化を有することもあり、5月の「ハイドン交響楽団演奏会」(独奏:服部譲二)、7月の「児玉麻里とサウンド・オブ・ピース・ハンガリー公演」、11月の「グアルネリ・トリオ及び関野直樹コンサート」等の音楽公演は、日本とハンガリー、更には中欧諸国との音楽交流を活発化させる有意義な行事となりました。 |