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平成16年度南西アジア青年招聘計画
(結果概要)



平成17年1月

 南西アジア青年招聘計画は、南西アジア各国において将来各界の指導的立場に就くべき優秀な青年をグループで我が国に招待し、我が国政府・民間関係者及び青年との交流、産業・文化施設の視察等を通じて対日理解の増進を図り、もって相互理解に立脚した健全な両国関係の発展を確保するとともに、将来我が国外交の遂行を円滑にするため、昭和58年に南西アジア5カ国から5名を招聘する形で開始されました。その後年々招聘者数も拡大し、これまでの招聘者は合計934名にのぼります。
 外務省は平成16年度南西アジア青年招聘計画に基づき、9月24日(金)から10月5日(火)まで、南西アジア7カ国(バングラデシュ、ブータン、インド、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカ)の青年39名をわが国に招待しました。実施した主なプログラムは以下のとおりです。

1.日本・南西アジア青年フォーラム

 「日本と南アジアの交流促進のために-新たなパートナーシップの構築に向けて我々ができること-」というテーマのもと、3日間にわたり、日本・南西アジア青年フォーラムを開催しました。「国際関係・安全保障・社会」、「経済」及び「スポーツ・文化・芸術」の3分科会に分かれ、日本人青年(45名)と英語による討論が行われました。初日には、近藤正規国際基督教大学国際関係学科準教授により、日本と南西アジアとの関わりについて、国際関係、経済、文化・社会の視点から基調講演が行われました。参加者はこの講演を踏まえ、1日目及び2日目は各分科会毎に討論した後、具体的な提言を作成しました。最終日には、3分科会がそれぞれの提言を発表し、フォーラム全体としての提言(英文)(PDF)としてとりまとめました。会場では、終始真剣な議論が行われつつも、和気藹々とした雰囲気に包まれていました。

2.歓迎レセプション

 兒玉アジア大洋州局審議官主催の歓迎レセプションには、39名の南西アジア青年のほか、青年フォーラム日本人参加者、在京大使館員、南西アジア有識者、招聘関係者等が出席しました。各国のリーダーが自国の紹介や、日本への期待等のメッセージを伝えるとともに、会場では、各国の青年からは、文化紹介を交えた歌や踊りのパフォーマンスも披露されました。

3.秋篠宮同妃両殿下御接見

 秋篠宮同妃両殿下による御接見は、特別な機会となりました。両殿下は、各国の民族衣装を身に着け多少緊張した面持ちの南西アジアの青年に対し、にこやかに英語で語りかけられ、和やかな雰囲気でご歓談が進められました。両殿下は青年と、日本についての印象、東京視察、南西アジアの文化等について言葉を交わされ、南西アジアの青年は、両殿下の穏やかで気さくなお人柄に感銘を受けていました。

4.首都圏・地方視察

 東京では、近代的な町並みを見学するとともに、江戸東京博物館、国会、金属加工工場(室賀シボリ)を訪れ、日本の歴史・社会・伝統・文化を体験する機会を得ました。
 広島においては、宮島、原爆ドーム、慰霊碑、広島平和記念資料館を訪れ、被爆者の方の講話を聴き、核爆弾の現実を知るとともに、その深刻さを痛感しました。また、ボランティアの家庭にホームステイし、日本の家庭生活を経験しました。京都では、二条城、金閣寺、清水寺を訪問した他、友禅染も挑戦し、日本の伝統文化に触れました。

5.参加者の感想

 日程全体を通じ、青年招聘計画が、全体を通して良く考えたプログラムが組まれていることに感心したとの感想が寄せられました。
 青年フォーラムについては、様々な意見や知識に触れるとともに、日本人を含むグループの仲間との友情を深めることができたことが財産となった旨感想が寄せられています。
 また、広島視察では、平和記念資料館を見学することで被爆の現実を目の当たりにし、また、被爆者から直接話を聞き、被爆の悲惨さや核兵器の恐ろしさに衝撃を受けたと述べています。
 ホームステイでは、日本人及び日本の生活様式を知る上で、欠かせない貴重な経験を得られたとの感想が寄せられました。

6.結び

 平成16年度南西アジア青年招聘計画は、青年フォーラムの日本人参加者、広島のホストファミリーの方々など、関係者の方々のご協力を得て、成功裏に終えることができました。
 今回、南西アジアの青年及び青年フォーラム日本人参加者との間ではメーリングリストが作成され、今後更に交流を深めていくとの意気込みが聞かれました。今後、更に本招聘計画を発展させ、日本と南西アジアの交流を拡大していくべきとの南西アジアの青年からの意見を踏まえ、来年度以降も本招聘計画を発展・継続させていきます。



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