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平成15年度南西アジア青年招聘計画
(結果概要)



平成15年10月


 外務省は、平成15年度南西アジア青年招聘計画に基づき、8月29日(金)から9月9日(火)まで南西アジア7カ国(インド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、モルディブ)の青年39名をわが国に招待しました。実施した主なプログラムは以下の通りです。
  1. 日本・南西アジア青年フォーラム
     本件招聘プログラムの中心となったのが、日本・南西アジア青年フォーラムでした。日本人青年(25名)との間での3日間に亘る英語での討論会は、「世界の平和と安定に向けてー日本と南西アジアが協力できること」というテーマのもと、「政治・外交・安全保障」、「経済・開発」及び「社会・文化」という3つの分科会に分かれた本格的なものでした。1日目には、堀本武功尚美学園大学総合政策学部教授による基調講演が行われました。これまでの日本と南アジアとの関わりの歴史及び現状を踏まえ、今後の日本・南アジアの協力の可能性の可能性ついての講演は、その後の議論の弾みをつけるものとなりました。1日目及び2日目は各分科会で討論し、具体的な提言を作成しました。3日目には全体討論を行い、3つの分科会がそれぞれ提言を発表し、これらについての白熱した議論が展開され、最終的にフォーラム全体としての提言(英文)(PDF)を採択しました。

  2. 歓迎レセプション
     兒玉アジア大洋州局審議官主催の歓迎レセプションには、39名の南西アジア青年のほか、青年フォーラム日本人参加者、在京大使館員、南西アジア有識者、招聘関係者等が出席しました。兒玉審議官の歓迎の挨拶に続き、各国の青年が自国の紹介や、日本への期待等のメッセージを伝えました。歓談の後、各国の青年が文化紹介を交えた歌や踊りのパフォーマンスを披露し、会場の雰囲気を盛り上げました。

  3. 秋篠宮同妃両殿下後引見
     両殿下との御引見は、南西アジアの青年にとって、とりわけ特別な機会となりました。各国の民族衣装を身に着け、多少緊張した面持ちの南西アジアの青年に対し、両殿下はにこやかに英語で語りかけられ、和やかな雰囲気でご歓談が進められました。両殿下は青年と、青年フォーラム、東京視察の感想、南西アジアの文化・気候等についてなどについて言葉を交わされました。南西アジア青年からは、両殿下の穏やかお人柄に感銘を受け、大変貴重な体験だったとの感想が多く寄せられました。

  4. 首都圏・地方視察
     東京では、東京タワー、お台場、有明ゴミ処理場、江戸東京博物館、日本科学未来館、浅草等を訪れ、日本の伝統及び先端技術に触れる機会を持ちました。
     広島においては、広島平和記念資料館を訪れ、被爆者の方の講演を聴き、平和の尊さについて考えました。また、広島のボランティアの改訂にホームステイを行い、日本の家庭料理や風呂など、南西アジアの青年にとって忘れ得ない体験となりました。京都では、二条城、清水寺の他、友禅染めの体験をし、日本の伝統文化に触れました。

  5. 参加者の感想
     青年招聘計画を通じ、「未知の国であった日本が身近に感じられるようになった。」という感想が寄せられ、ホームステイは「日本人の生活を垣間見ることのできた貴重な機会であった」、広島視察では「広島を訪れ、原爆資料館における数々の悲惨な写真を目にすると同時に、被爆者から直接の話を聞くことで、核兵器の所持はいかなる理由によっても排除されなければならないと考えるようになった。」との感想が寄せられました。討論会である青年フォーラムについては、「自分たちとは全く異なる環境で生まれ育った日本人の参加者に発展途上国の現状を理解してもらうには骨を折ったが、自分たちとは異なった側面からの意見を聞くことができた」、また、「青年フォーラムにおいてインドとパキスタンの青年同士で意見を交わすことができたことは大変貴重な経験であった。」との声が聞かれました。

  6. このように、平成15年度南西アジア青年招聘計画は、広島のホストファミリーの方々、青年フォーラムの日本人参加者など、関係者の方々のご協力を得て、大きな成果を上げることができました。本招聘計画の参加者が、日本での経験と人脈を生かして、将来の日本と南西アジアの関係の拡大に寄与することを期待します。また、南西アジア諸国間の信頼関係の強化につながることも期待します。



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