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多国間主義に関するASEM宣言
(仮訳)
(英語版はこちら)
キルデア、2004年4月18日
現在の国際情勢は、複雑且つ深遠な変化を遂げつつある。多面的で世界的な規模の課題が出現した。各国はより多くの共通利益を共有し、相互依存の度合いを益々高めつつある。 ASEM外相は、国際紛争を解決し、グローバル化の肯定的な側面を推進し、国際関係の民主化を促進するために、強力な国連を中心とした、多国間主義及び公平で公正な法に基づく国際秩序へのコミットメントを再確認した。 ASEM外相は、ミレニアム開発目標の実施、貧困及び飢餓との闘い、文化の多様性の保護、人権及び基本的自由の尊重、テロ及び大量破壊兵器拡散との闘い、並びに持続可能な開発に関する世界首脳会議や世界情報社会サミットをはじめとする主要会議の成果の実施を含む、地球規模の課題の目的を推進するために、強力で効果的な国際機関が必要であることを認めた。外相はまた、WTOの庇護の下で、効果的かつルールに基づいた多角的貿易体制から生じる利益を指摘し、全ての当事者に対し、ドーハ交渉の成功及びモントレー合意の実施に努めることを要請した。 ASEM外相は、国連の諸計画や諸基金、専門機関及びブレトンウッズ機関の適切な活動を支持する上での協力を強化していく意思があることを表明した。この目的のため、多国間枠組や多国間レジーム並びに国連総会によるコミットメントをよりよく実施するための共同イニシアティブが検討される。 外相は、文化と文明間の対話と協力が、知識、理解と寛容を高め、異なる諸国民間や国家間の誤解と紛争を回避する効果的な方法の一つであることを強調した。この観点から外相は、国際関係の多面的な発展を確保するため、文化の多様性の尊重と促進を求めた。 外相は、国連に基づく集団安全保障の多国間体制に対する支持を強調し、国連憲章に則り、国際の平和と安全の維持に関する主要な責任は国連安全保障理事会にあることを繰り返し述べた。外相は、ASEM各国が国連システムの改革プロセスにコミットしていることを強調した。外相はまた、国連事務総長が設立したハイレベル委員会の作業への支持を強調した。 外相は、地域及び国際の両レベルにおいて平和と安全を促進する上で、相互信頼と協力が重要であることを強調した。外相は、2003年12月に欧州理事会が採択した欧州安全保障戦略、及び最近のARF並びに平和と安全を促進するためにバリ第二宣言にあるASEAN安全保障共同体に合意したASEANでの進展に留意した。外相はまた、多国間主義を強化する上でASEMのような地域機構及び対話メカニズムが果たす役割を強調した。外相は、ニューヨークのASEM国連常駐代表の間でのASEMの調整を強化しうることに合意した。 外相は特に、以下についても合意した。
外相は、特に貿易、環境、保健及び文化の閣僚達によって行われた作業に基づき、ASEMの全ての分野にまたがって多国間問題に関する調整の強化を確保する必要性を強調した。外相は、ASEM高級実務者会合に対し、多国間問題、中でも国連問題に関する調整につき既存のASEMの手続きを再検討し、多国間の枠組みにおいて適切な場合にはASEMによる調整を強化するための提案を行うことを求めた。 |
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