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アフガニスタン支援グループ(ASG)第4回会合
議長サマリー

(仮 訳)

1998年12月8日

1. アフガニスタン支援グループ(ASG)第4回会合は、町村外務政務次官を議長とし、1988年12月7日及び8日に東京にて開催された。今次会合には、15の援助国政府、国連諸機関及びその部局、その他の国際的団体が参加した。今次会合では、スイスが新たにASGのメンバーとして参加し、また、IFRC(国際赤十字・赤新月社連盟)も参加した。

2. ASGは、持続的な平和はアフガニスタンにおける援助及び政治的努力の共通の目的であり、右は軍事的手段によっては達成され得ないとの点で認識の一致を見た。更に、ASGは、アフガニスタンが周辺地域をも不安定にする可能性に対して懸念を表明した。ASGは、即時停戦と、広範な支持基盤を有する複数の民族の代表からなる政府の樹立のための政治的解決を目指す交渉とを支持した。ASGは、ラフダル・ブラヒミ国連事務総長特使の努力を全面的に支持し、アフガン各派及びその他の関係者に対し、非公式グループである「6+2」グループの会合の開催を含む同特使のイニシアティブを助長するよう求めた。ASGは、ブラヒミ特使とタリバーンの間で行われた最近の対話を歓迎し、「戦略的枠組み」に沿った形での更なる有益な協議への期待を表明した。ASGは、政治的活動と人道的活動の間のより緊密な協力の重要性と、ASGと政治面に関する協議組織の間の連絡を促進する必要性を強調した。ASGはまた、タリバーンが国際テロリストへの保護を停止することを求めた。

3. ASGは、アフガニスタンにおける人道活動等への従事者の殺傷を非難し、国連の立場に対する強い支持を表明した。ASGは、タリバーンが国連との間で安全に関するプロトコールに署名したことを歓迎するとともに、彼らに対し、国連が国際職員を再度配置できるように、速やかに各事件についての包括的な説明を行い、人道要員の安全を適切に確保するよう要求した。ASGは、NGOが安全に関する国連の立場を支持し、そのために特に、現時点では国際職員をアフガニスタンに復帰させないように慫慂する。

4. ASGは、原則を有する「共通計画」のアプローチを通じて援助を行っていくことに、引き続き強くコミットする。ASGは、困難な環境の下で右「共通計画」に基づくアピールを作成したUNOCHAの努力を賞賛した。ASGは、計画提案に優先順位を付す国連の努力を支持するとともに、全ての国連機関とNGOが右努力に参加するように求める。ASGは、国連調整官が、「アフガニスタン計画委員会(APB)」に対し報告を行うための合同分析及び戦略的監視体制を確立することを慫慂した。ASGは、アフガニスタンの地域社会と市民社会を取り込むための、創造的且つ原則に従った方法を慫慂した。

5. ASGは、アフガニスタンにおけるアフガン及び国際NGOの極めて重要な役割を評価し、アフガンNGOの能力を強化することにコミットしている。ASGは、全体的な調整を向上させ、援助国及び国連と共通のアプローチを取るための彼らの努力を歓迎する。

6.ASGは、国連アフガニスタン地雷計画(MAPA)によるこれまでの実績を歓迎し、 アフガニスタンの人々と社会に甚大な被害と損害を与えている対人地雷やその他の地雷の除去のため、協力を継続することを再確認した。

7. ASGは、アフガニスタンの人権状況、特に、最近起こった一般市民の殺害並びに女性及び少女に対する広範な組織的差別を、引き続き深刻に懸念する。ASGは、アフガン各派、特にタリバーンに対し、国際人道法と人権を十分に尊重することを求めた。ASGは、民間人及びイラン人外交官の殺害に関する国際的な調査及びアフガニスタンでの人権監視員の配置を求めることを確認した。 ASGは、タリバーン及びその他の各派に対し、女性が教育及び医療の恩恵を平等に享受し、自宅以外の場所で働くことを可能とするよう呼びかけた。この点に関し、ASGは、国連が緊急事項として、女性問題アドバイザーの配置を含む人権に係る体制を確立する旨決定したことを歓迎した。

8. ASGは、人道援助の供与は、最低限、国際法及び国際的な基準、特に弱者に対する扱いに関する基準の尊重の如何により影響を受けるものであるとの国連の立場を支持した。国際的な援助は如何なる形態の差別の影響をも受け得ないものである。ASGはまた、開発援助は、ジェンダーを含む人権状況の改善を考慮しなくてはならないとの点で認識の一致を見た。ASGは、国連調整官が1999年2月末までに人権活動計画を策定し、人権及びジェンダーに関する現地当局の協力のレベルを監視するための基準を確立するように慫慂した。

9. ASGは、アフガニスタンが引き続き世界最大のアヘン生産国の一つであることに留意し、アフガン各派、特にタリバーンに対し、違法なケシの栽培及び麻薬取引を停止するよう求めた。ASGは、麻薬対策は他の分野にまたがる原則であり、「共通計画」に統合されるべきであるということを再確認した。 ASGは、麻薬対策プロジェクトが、アフガニスタンにおける「当局」ではなく地域社会を支援するように、また、「共通計画」におけるジェンダーを含む人権の諸原則を踏まえて、作成されなければならないことを確認した。援助国は、アフガニスタンのための国連の共通麻薬統制政策を支持し、APBに対し、人道面以外の計画に関する麻薬対策面の条件を地域における麻薬状況に応じて策定することを要請した。

10. スウェーデンがASG第5回会合の開催国であり、約半年後に会合開催を予定している。カナダ及びスイスが、それぞれ、第6回及び第7回会合の開催国となる。



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