アジア協力対話(Asia Cooperation Dialogue)
「環境教育」推進対話
(概要と評価)
平成16年6月9日
6月7日(月)、8日(火)の両日、アジア協力対話(ACD)における我が国のプライム・ムーバー・プロジェクトとして「環境教育」推進対話が開催されたところ、概要と評価は以下の通り。
1.概要
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日程
7日(月):武蔵野市の環境問題取組視察(クリーン・センター(同市住宅地区に位置する先進的な大規模ゴミ処理施設)の視察等)
8日(火):対話(全体会合及び分科会)
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出席者
アジア16カ国から、本国政府及び大使館関係者、NGO、研究者、民間企業等の他、UNESCO(国連教育科学文化機関)、UNEP(国連環境計画)等の国際機関の関係者が出席し、出席者は約60名を数えた。開会式には阿部正俊外務副大臣、加藤修一環境副大臣、馳浩文部科学大臣政務官が出席した。
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対話概要
(イ) |
各国政府関係者から学校教育を中心に政府が実施している措置や制度に関する報告が行われ、NGOからは地域社会における活動が発表された。また、国際機関からは持続可能な開発のための教育(ESD)に関する取組が紹介された。
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(ロ) |
持続可能な開発を進めていく上で、環境保全が社会開発、経済開発と共に重要であること、環境と人間活動の調和と両立に向けてライフ・スタイルを変更することが必要であること、そのためには環境教育が重要であることという基本認識が共有された。
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(ハ) |
その上で、環境教育における政府、国際機関、地方自治体、NGO、産業界等による各々の役割、連携、情報や知識の蓄積・交換、訓練、モニタリングや評価等につき有益な議論が行われた。
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2.評価
(1) |
アジア地域において環境教育に対する関心が高まっていることが再確認された。また、今回の対話を通じてアジアにおける環境教育の問題点や今後の方向性が浮かび上がると共に、参加者間の関係構築と連携強化が図られる等、参加各国よりも極めて有意義であったと高い評価を得た。
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(2) |
各参加者が今回の対話の成果を各々の取組に生かしていくことが期待されており、我が国が来年もACD「環境教育」を開催し、今回のフォローアップを行っていく必要がある。
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