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第3回アジア・アフリカ・フォーラム:
クアラルンプール・ニューミレニアム・ステートメント
(Asia-Africa Forum III: The Kuala Lumpur New Millennium Statement)

  1. 第3回アジア・アフリカ・フォーラム(AAF III)は、マレイシアのクアラ・ルンプールにおいて、5月23日から25日まで、マレイシア政府、日本政府、国際連合、アフリカのためのグローバル連合の共催により開催された。開会式では、マレイシア首相のマハディール・モハマド博士が基調演説を行い、アジア・アフリカ協力の大きな発展の可能性を強調した。会議には、アジア10ヶ国、アフリカ49カ国、ドナー13カ国及び11の国際機関、地域及び準地域機関が参加した。

  2. 本フォーラムは、1998年の10月に開催された第2回アフリカ開発会議(TICAD II)と、1994年と1997年にインドネシアとタイで各々開催された第1回及び第2回アジア・アフリカ・フォーラムの成果と実績の上に立脚したものである。今回のフォーラムは、第2回アフリカ開発会議で採択された東京行動計画の中に記された2つの生産的セクター、すなわち、農業セクター開発と民間セクター開発に焦点を当てた。会議では、アフリカ経済をグロ-バル化の加速する世界へ統合させること、及び貧困削減のための広範な成長が必要であるとし、将来を展望した戦略が検討された。

  3. 能力開発・人造りの強化について、会議は、アフリカとアジアが抱える同分野の問題点を明らかにし、両地域からの問題克服のための重要な教訓を強調した。会議は、更に、“アジア・アフリカ協力ネットワーク”の形成に着手するアジアとアフリカの諸機関による暫定グループを提示した。

  4. グローバリゼーションを促進する上での情報通信技術(Information and Communication Technology: ICT)の重要性と、その結果生ずる先進国と開発途上国間の格差の拡大に鑑み、会議は、ICT分野における将来のアジア・アフリカ協力の具体的な可能性について吟味した。

  5. 本会議の結論は以下の通りである:

    * アフリカ・アジア諸国は、パートナーシップを一層強化し、能力開発・人造りの分野の問題克服に有用な開発経験を分かつ必要がある。1993年のアフリカ開発会議(TICAD)以後のアジア・アフリカ協力の進展は、その拡大しつつあるパートナーシップの反映である。

    * ドナー諸国、国際機関、地域及び準地域機関、民間セクター、市民社会を含む国際社会は、アジア・アフリカ協力の推進と強化に向けて重要な役割を担うべきである。さらに、G8他の国際舞台は、アジア・アフリカ諸国の努力を支援すべきである。

    * 農業及び民間セクターは、アフリカとアジアの発展のために依然極めて重要であり、従って、この分野の地域間協力は一層強化されるべきである。農業及び民間セクター開発における能力開発・人造りの諸問題を解決するためには、アフリカとアジアの諸機関の“ネットワーク化”が重要である。

    * 生産性の向上とアフリカ経済の従来の農業型から産業型への移行のための適切な支援の推進に向けて、アジア・アフリカ諸国は、天然資源と第一次産品を商品とサービスに置き換えるための一連の技術と費用効果の高い生産システムを開発するために共同研究に取り組み、付加価値と雇用創出を確保し、所得と歳入の増加を図るべきである。

    * 両地域において、民間セクターは成長の重要なエンジンである。従って、民間セクター開発、特に、中小企業の育成を推進すること、また、アジア・アフリカ協力強化への民間セクターの参加促進が必要である。

    * アジア・アフリカ諸国は、開発パートナーの支援を得て、情報通信技術(Information and Communication Technology: ICT)について、特に、能力開発・人造りとそれへの理解、公共政策と法制度、技術支援とインフラ整備の各分野において、ICTのより広範囲での有用性とその利用を確保するための戦略形成を行うべきである。

  6. 本ステートメントの添付文書は、本フォーラム各分科会からの勧告を記している。

  7. 最後に、会議は、マレイシア政府の暖かく寛大なもてなしに対して、また、本フォーラムの成功に向けて全ての準備を行い支援を提供した共催者に対して、感謝の意を表した。

    クアラ・ルンプール
    2000年5月25日



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