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-文化教育交流を中心に- 韓国KAIST経営大学院学生 申敏英
I.序論 2002年は韓中日3国間における文化交流として非常に重要な時期であった。90年代末から中国に徐々に吹き始まった「韓流」という文化の熱風は2002年現在、大陸を熱く暖めている。日本との関係も同じく急激な変化が予告されている。韓日両国は2002年を韓日文化交流の年に指定し、また6月にはワールドカップという世界的な行事を共同開催し、両国関係が改善した一年とも言えるだろう。こうした時機に韓中日3国間の望ましい関係を定立し、今後の交流方案について考えてみることは非常に意味深い。 II.本論 韓中日3国は最近、政治・経済的に急激な変化の時期を迎えている。東北アジアは現在、冷戦から脱冷戦へいく道上とも言える。しかし、まだ日本が北朝鮮に対し警戒心を緩めておらず、中国でも脱北者の追放問題及び中国人不法滞留者問題に対し韓国政府と適切な合意に達していない。基本的な安全保障に対する問題が尖鋭に対立しており、過去問題に対する立場も確実に整理されなく政権が交代される毎にイシューとなっているのが現実である。従って韓中日の望ましい関係を定立することにおいて政治、経済的に上から接近するよりは文化や教育等、比較的同質的な共感帯を容易に形成するような接近させる必要があるだろう。 II-(1).文化交流関係 まず、文化的な側面を考慮してみよう。韓中日のような漢字文化圏という点から思考の枠で儒教的文化を元にしている点でも類似性をもつ。しかし、3国の文化的な背景には一致しているが、それを互いに発展させてくることにとってそれぞれの過程を経てきたし、今日に至っては互いに異なった色をもつ、それぞれの固有文化を有している。 これにそれぞれの個性的な分野を互いに共有しながら、情緒的な紐帯感を強化している。従って異なった分野でもベセト演劇祭のような統合的な文化交流への試みが必要である。世界的に注目を集めている日本のアニメと韓国映画を主軸として3国だけのアニメ祝祭か映画祭を開催することも意味のある試みとなると考える。こうした試みを通じ各国が強みをもつ分野を共有することにより各国文化の独創性に接することができ、相手国の文化に対する理解の幅を深めながら、3国の協力関係発展の土台を作ることができるだろう。 また、ロックフェスティバル等を開催し、3国の若者が共有できる興味深い祝祭を作り、相互間の共感帯を形成する雰囲気も助成できると考える。 II-(2).教育交流関係 教育的な側面を見てみると、まず大学間の姉妹結縁を通じ交換学生及び単位交流を積極的に奨励する雰囲気を助成しなければならない。交換学生をより多く派遣し、また韓国でも日本、中国から交換学生を受け入れる機会を充分に作らなければならない。また、交換学生に関しては奨学金のような積極的な支援を提供することにより、多くの若者が参加できるように交流の機会を確保しようとする努力と支援が必要だ。また、何よりも言語教育に力を入れるべきである。言語は文化の総体的な表現手段だ。その国の言語を理解せずにはその国の文化を完全に理解するということは不可能である。しかし、こうした教育は大部分、私設学院で行われる状況である。学校でも中国、日本関連学科を新設するか、中国語及び日本語関連講義を多く開設し、3国の学生が主体になる国際的な同好会を支援することも一つの方法になるだろう。 II-(3).望ましい関係構築のための青年の役割 互いの文化の独創性を認め合い理解しようとする努力が先行すべきである。3国は共通的な文化的土台を違う文化圏よりは多く共有してはいるものの、3国は確実にそれぞれの固有文化を独創的に発展させてきた。これを認めて相手国の文化を尊重すべきであり、これに対する理解をもち、今後の交流領域を更に深めていける土台にしなければならない。 3国が今後、長期的に経済的、または政治的交流まで可能とするためには上からの無理やりの試みよりは若者間交流や各種市民団体等、下から自発的な交流を優先しなければならないということを知らなければならない。勿論、こうした試みの中に多くの部分は成果が期待していたより良くない場合もあり、失敗してしまう可能性もある。しかし、こうした粘り強い努力と失敗を通じ互いに学んでいく、過程であるこそより大きな未来のために必要な段階ではないかと考える。 |
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