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川口外務大臣と語るタウンミーティング (ピサン・タイ外務省国際経済局長のメッセージ) (ピサン・タイ外務省国際経済局長) 川口大臣、そして皆様、こんにちは。私はこのような機会をいただきまして、東京の皆様と今日お話しできることを大変にうれしく思います。 日タイ経済連携協定は、日本とタイ双方に利益をもたらすものと考えています。この協定によって、日本は戦略的な優位性を得るでしょう。これはタイにおける日本のメリットということであり、タイとともにASEAN全域、例えば中国南部や東南アジアでの利益にもつながると思います。 私には幾つかこの提案を支持すべき理由があります。まず第一に、日本とタイとの二国間関係が常に緊密で友好的なものだったからです。600年以上にわたる歴史を通して、私どもは常に協力関係を持ってまいりました。そして、決して過去の歴史で紛争をしたことはありません。 タイの人々は日本を尊敬の目で見ています。そして、日本の方々がタイにいらっしゃる際は、とても快適に感じていらっしゃると思います。タイ人は日本食が好きですし、日本の人たちもますますタイ料理を好きになってきています。毎年100万人以上の日本人がタイにいらして休暇などを過ごしていらっしゃいます。そして、一度来たあと、何度もタイにいらっしゃる方も多いようです。 日本はビジネス、経済においてもタイと密接な関係を持っています。私ども二国間の貿易は、年間3兆円を上回る数字になっています。そして、日本の貿易黒字は3000億円になっています。タイと日本の貿易は、タイとメキシコの貿易の金額の4倍以上となっています。 日本の投資家の方々は、タイで第一位の地位を占めています。また、タイにおける日本の商工会議所は海外の最大の存在となっています。1000社以上の日本企業が日本の商工会議所に加盟しています。これだけの利害、関心があるということで、もし両者がこの日タイ経済連携協定を締結することができれば、両国の便益はさらに拡大するでしょう。日本の学者の研究によりますと、日本とASEAN各国とのFTAの中で、タイとの連携協定は、他のASEAN諸国と比べても最も有意義であるということを示しています。 現在のところ、私どもはFTAの交渉をインドとも開始しています。オーストラリアも同様ですし、来年の初めには正式なFTAの交渉をアメリカとも開始する予定です。しかし、タクシン首相は非常に決意を固めておられ、日本というのは本当に特別で近しい経済パートナーですから、タイはまずFTAを日本とも結ぶべきだと決めておられます。 このFTAは包括的なさまざまな協力分野を含みます。これは貿易だけではなくて、例えば投資の自由化も含まれ、投資が自由化されれば日本の企業にとってとても優位な状況が生まれます。世界のほかの国からの投資家と比べて、日本の投資家が優位になるでしょう。 また、農業の分野におきましては、日本では微妙な点があるということも理解しています。タクシン首相は何度も語っていますが、我々は合意できるところからまずスタートしたいのです。私どもとしてはFTAを締結するに当たって、何か特定の日本の農業部門を破壊するようなものを模索するわけではありません。実際、タスクフォースの会合を通しまして、私どもは(物品の貿易について)二つの基本的な原則に合意しました。まず第一が、農業協力と農業の自由化を実施する際にはバランスの取れた形で行うということです。そこで考慮するのは日タイ双方の農産品に係るセンシティヴィティ(自由化されると国内農業関係者が困るもの)です。第二点として、我々が農業の分野で協力と自由化を図る際には、その目的は生活水準を引き上げ、両国の農家の収入を上げるということだという点です。 私は基本的な枠組みに関してとてもうれしく思っています。と言いますのは、このあと私どもは、両国の農民が真の便益を享受できるところにさらに努力を傾注していけるからです。全体として、私自身は楽観視しています。この連携協定によりまして、両国の国民に便益を多くもたらすと信じています。皆様方の理解、そして支援もお願い申し上げます。正式な交渉が来年の初めからスタートする予定です。 ありがとうございました。 |
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