人間の安全保障基金による「グローバル・サウスとの国連対話、人間の安全保障の地域ダイナミックス」プロジェクトの実施について
平成17年3月31日
- わが国政府および国連は、3月31日(木)、DPA(政治局), DPKO(平和維持活動局), OCHA(人道問題調整部)、UNFIP(国連公私パートナーシップ基金)が共同で、中国、エジプト、インド、メキシコ、南アフリカ共和国、国連(ニューヨーク)で実施する「グローバル・サウスとの国連対話、人間の安全保障の地域ダイナミックス」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、11万5千266.82米ドル(約1,210万円)の支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、アメリカン大学(カイロ)、ウィットウォータズランド大学(ヨハネスブルグ)、ジャワハルラル・ネール大学(デリー)、北京大学、メキシコ自治大学と共同で、「人間の安全保障」の理念について、優先度についての共通点・相違点を特定し、国家・地域レベルでの成功例に焦点を当て、同理念について理解を深めることを目的とするものであり、本年9月に予定されているミレニアム宣言に関する首脳会合、また国連改革のためのハイレベル委員会報告書をめぐる議論に貢献することが期待されている。
- このプロジェクトにより、わが国が推進する「人間の安全保障」の理念に対する国際的理解が深まり、またこの理念がより国際的に普及することが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約290億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関のプロジェクトを120件以上支援してきている。
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国際社会協力部 政策課 |
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