人間の安全保障基金によるインド農村部における「社会資本整備のためのフード・フォー・ワーク」プロジェクトの実施について
平成17年3月30日
- わが国政府および国連は、3月30日(水)、世界食糧計画(WFP)がインドにおいて実施する「社会資本整備のためのフード・フォー・ワーク」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、総額101万7,000ドル(約1億780万円)の支援を行うことを決定した。
- インドでは、子どもの3人に1人が標準体重以下で出生し、就学前児童の半数は栄養不足に苦しんでいると言われており、また、女性は教育、保健サービスおよび就業機会を平等に受けられないと言われている。このプロジェクトは、インドのコラプット、バンスワラ、スルグジャ地区の農村部に、女性による自助組織(Women Self Help Groups, WSHGs)を結成し、以下の活動に女性の参加を促進するものである。
(1)児童の栄養改善や母親の育児知識の普及を行う総合児童開発サービスセンターへの支援
(2)学校給食支給活動への支援
(3)地域保健センターへの支援
(4)穀物銀行の設立
- このプロジェクトの実施により、インドの貧困農村の女性の社会参画とコミュニティの能力強化が期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約290億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
 |
国際社会協力部 政策課 |
|