人間の安全保障基金によるカンボジアにおける薬物乱用に対するカウンセリング・治療・リハビリ対策について
平成17年2月25日
- わが国政府および国連は、2月25日(金)、国連薬物犯罪オフィス(UNODC)がカンボジア王国において実施する「薬物乱用に対するカウンセリング・治療・リハビリ対策」に対し、人間の安全保障基金を通じ、117万6001ドル(約1億2,113万円)の支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、カンボジアで急増している違法薬物の乱用、および薬物使用時の針の共用や、低い予防知識によるHIV/AIDSなどの感染症の拡大が一般家庭やコミュニティにもたらす脅威に対応するために、特に深刻な状況が報告がされているプノンペン、バッタッンバン、ポイペトの各地域を対象に、以下の支援を実施するものである。
(1)薬物対策センターの設置
(2)カウンセラー養成の実施
(3)薬物使用者に対するカウンセリング、治療、リハビリプログラムの提供
- このプロジェクトの実施により、カンボジアにおけるストリートチルドレン、性産業従事者、漁師、トラック運転手および若手軍人などに蔓延している薬物使用の減少、薬物使用者用の保健サービスの拡充並びにコミュニティの生活改善が見込まれる。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約290億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 政策課 |
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