ウクライナ大統領選挙(決選投票のやり直し)に対する支援について
平成16年12月20日
- わが国政府は、12月26日(日)に予定されているウクライナ大統領選挙決選投票のやり直し投票の公正な実施を支援するため、黒川祐次(くろかわゆうじ)元駐ウクライナ国大使を団長とする選挙監視団を派遣する。選挙監視団は総計26名から成り、そのうち、民間人4名を含む7名を欧州安全保障・協力機構(OSCE)/民主制度・人権事務所(ODIHR)国際選挙監視ミッションに派遣する。
- OSCE/ODIHR国際選挙監視ミッションへの派遣の他に、黒川団長、在ウクライナ大使館員等を国際選挙監視員としてウクライナ中央選挙管理委員会に登録し、欧米諸国の選挙監視団と協力しつつ選挙監視を行う予定である。
- わが国は、これまでもOSCEに対して人的・財政的貢献を行ってきており、今年度も事務局の要請に基づき拠出金として21,800ユーロ(約300万円)を拠出する予定である。わが国のOSCEに対する支援が、ウクライナの選挙監視活動といった同機関が行う民主化や紛争予防等の支援活動に寄与することが期待される。
- また、同国における民主的な選挙実施推進のため、現地NGO(非政府組織)である選択の自由・ウクライナ・エヌ・ジーオー連合事務局に対し約450万円の草の根・人間の安全保障無償資金協力を行い、公正な選挙の重要性を呼びかけるポスターを、3万ヶ所を超えるウクライナ全土の投票所に配布、掲示を行う予定である。
(参考)
今回OSCE/ODIHRに派遣される選挙監視要員
(1)上野俊彦(うえの・としひこ)上智大学教授
(2)六鹿茂夫(むつしか・しげお)静岡県立大学教授
(3)末澤恵美(すえざわ・めぐみ)平成国際大学助教授
(4)藤森信吉(ふじもり・しんきち)北海道大学スラブ研究センター研究員
(5)水城幾雄(みずき・いくお)在ポーランド大公使
(6)石川 亘(いしかわ・わたる)在ロシア大二等書記官
(7)西野修一(にしの・しゅういち)外務省総合外交政策局総務課事務官
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