人間の安全保障基金による東ティモールにおける地方農村プロジェクトに対する支援について
平成16年8月16日
- わが国政府および国連は、8月16日(月)、国連経済社会局(DESA)が実施する「東ティモールの地方農村における人間の安全保障」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、総額161万4,630ドル(約1億7,599万円)の支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトでは、開発の遅れが著しい東ティモールのアタウロ、ロラーラ、ラクロの3つの地方農村地域においてコミュニティ主導の社会開発事業を実施することにより、貧困農村地域における住民・地域社会の能力強化を目指すものである。
(1)小規模灌漑施設や養魚池の整備
(2)市場形成、家畜繁殖および魚の品種保存等のための知識の提供
(3)リボルビングファンドを使った漁業道具(釣船等)の提供
(4)井戸の建設を含む飲料水へのアクセス改善
(5)調理用コンロの提供と使用方法の指導
(6)プロジェクトサイトの電化
(7)移動診療所(船を利用)の導入
- このプロジェクトの実施により、東ティモールの貧困農村における産業育成を通じた住民の所得向上および基礎的な生活基盤の整備がなされ、もって多数のコミュニティの安定化が図られることが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約259億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の100以上のプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 政策課 |
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