人間の安全保障基金によるアフガニスタンにおける薬物需要削減プロジェクトに対する支援について
平成16年7月29日
- わが国政府および国連は、7月29日(木)、国連薬物犯罪オフィス(UNODC)がアフガニスタンにおいて実施する「アフガニスタン薬物需要削減プロジェクト」に対し、人間の安全保障基金を通じ、総額102万7,870ドル(約1億1,300万円)の支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトでは、アフガニスタンのバダクシャン、ナンガハル、カンダハルの三つの州において、関係国機関、国連機関、NGO(非政府組織)、地域グループが州、地区および村レベルで実施する保健、教育およびその他の地域開発活動への支援・訓練を通じて、薬物需要の削減の普及を目指すものである。
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このプロジェクトを実施するスタッフの選定およびプロジェクト結果評価のためのワークショップの実施。
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薬物乱用の実態および薬物乱用の経済、社会、健康への影響を把握するための調査、調査結果の配布および調査結果に基づく対処方法についてのワークショップの実施。
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薬物依存対策事業に携わる政府、国連、NGO関係者に対する薬物需要削減についての技術研修、薬物乱用防止についての宣伝活動資料の配布、薬物に対応するコミュニティにおける取り組みの強化、および薬物乱用者の社会復帰のための職業訓練、所得創出活動機会の提供。
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- このプロジェクトの実施により、アフガニスタンにおける薬物需要削減のための知識・技能の普及が進むとともに、同国における薬物需要の削減が促進されることが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約259億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の100以上のプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 国連行政課 |
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