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人間の安全保障基金による「コロンビアにおける国内避難民コミュニティに対する支援」プロジェクトに対する支援について
平成16年5月24日
わが国政府および国連は、5月24日（月）、国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）がコロンビアにおいて実施する「コロンビアにおける国内避難民コミュニティに対する支援」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、総額110万550ドルの支援を行うことを決定した。
このプロジェクトは、長期化する紛争により居住地を追われたコロンビアにおける国内避難民（IDP）を支援することを目的に、同国の4地域において56のIDP共同体を立ち上げるとともに、人々の安定した社会生活を確保するため実施するものである。
（1）
IDP共同体の立ち上げに必要な設備と技術支援の提供
（2）
IDP共同体の運営に必要な法律知識の提供、所得向上および指導力強化等のためのワークショップの実施
（3）
国内4地方で開催されるIDP会議において中央政府のIDP政策を検証し、政府当局への提言をまとめるための取り組みを支援
（4）
学校および地方のIDPコミュニティの一般家庭向けの農業用種子や農機具の提供
（5）
56のIDP共同体における先駆的な所得向上活動に対する立ち上げ資金の提供、ビジネス・行政管理能力の訓練、および地方金融機関を通じた180の地方組織乃至600世帯に対する事業実施のための貸付金の提供
このプロジェクトの実施により、IDP共同体を通じた様々な取り組みを通じてコロンビアにおける国内避難民が直面する諸問題の緩和がはかられることが期待される。
（参考）
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約2 59億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
国際社会協力部 国連行政課
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