「児童の権利条約批准10周年記念シンポジウム」の開催について
平成16年3月23日
- 外務省は、「児童の権利条約批准10周年記念シンポジウム」を3月29日(月)、東京(国連大学3階ウ・タント国際会議場)にて国連児童基金(ユニセフ)との共催で開催する。
- このシンポジウムには、国連「児童の権利委員会」初代委員であり、現在、ユニセフのシンクタンクであるイノチェンティ・リサーチ・センター所長を務めるマルタ・サントス=パイス氏、世界で初めて設立された児童の権利擁護専門の公的機関「子どものためのノルウェー・オンブズパーソン」の代表であるトロンド・ワーゲ氏、高橋重宏日本社会事業大学教授など、国内外の有識者、国会議員等が出席する。また、特別ゲストとしてドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』で初めて父親役を演じ、好評を得たSMAPの
氏も出席し、同氏が役を演じる上で感じた日本の子ども像などについて述べる予定である。
- わが国が国際人権条約の一つである「児童の権利に関する条約」を1994年4月に批准してから、本年で10周年を迎え、この10年間の政府による児童に関連した取り組みは国連「児童の権利委員会」により審査され、一定の評価を得ている。しかしながら、国内では、政府をはじめ各方面の努力にもかかわらず、不登校、児童虐待、少年犯罪など、児童に関連する様々な問題が依然深刻な社会問題となっており、引き続き鋭意取り組んでいく必要がある。
- こうした現状を踏まえ、今回のシンポジウムでは、児童の権利条約の意義、目的につき改めて国民に対し広く周知するとともに、条約の精神や「児童の権利委員会」での勧告も踏まえつつ、わが国が直面する、児童を巡る諸問題につき如何なる対応をするべきかについて広く議論されることが期待される。
 |
国際社会協力部 人権人道課 |
|