人間の安全保障基金によるザンビア・イニシアティブに対する支援について
平成16年2月18日
- わが国政府および国連は、2月18日(水)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が実施する「ザンビア・イニシアティブ:地方統合を通じての開発」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、総額120万1,020ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、アンゴラをはじめとする周辺国から約15万人の難民が流入したザンビア西部州において、灌漑施設の普及、牽引用の家畜の利用促進、農機具購入のためのリボルビングファンドの設立、家畜の保護対策等の農業支援事業および家畜用道路の整備、劣化した土地の植林、井戸建設のためのリボルビングファンドの設立等のインフラ・天然資源管理支援事業を実施することにより、食料の生産能力を強化するとともに、難民が受け入れ国のコミュニティに貢献しうる一員となるための環境を整えることを目的とするザンビア・イニシアティブを支援するものである。
- このプロジェクトの実施により、ザンビア地域社会の難民受け入れ能力の強化を通じて、難民受け入れ地域の安定がはかられることが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約229億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 国連行政課 |
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