人間の安全保障基金によるカンボジアにおける住民参加による貧困撲滅プロジェクト・フェーズ2に対する支援について
平成16年2月16日
- わが国政府および国連は、2月16日(月)、カンボジアの貧困層の生活環境を改善することにより、これらの貧困層の能力と尊厳を高めるために、国連人間居住計画(UN-HABITAT)が実施する「住民参加による貧困撲滅プロジェクト・フェーズ2」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、総額111万4,975ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、UN-HABITATが人間の安全保障基金を通じて2000年7月より実施してきた「住民参加による貧困撲滅プロジェクト」の実績を活かし、プノンペン市内のスラム地域を対象に、コミュニティが主体となって実施する生活環境の整備のための各種取組みへの支援を目的としている。具体的には、「コミュニティ人間の安全保障基金」を設立し、貧困地域の住民が参加する水質浄化、下水、ごみ処理、衛生、所得増加等の分野にかかわる260件にわたるコミュニティ行動計画の支援を行うものである。
- このプロジェクトの実施により、カンボジアの貧困地域の生活環境の改善が促進されるとともに、地域住民の生活環境の整備能力が強化されることが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約229億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 国連行政課 |
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