人間の安全保障基金によるミャンマーにおける種子増産支援について
平成15年12月1日
- わが国政府および国連は、12月1日(月)国連食糧農業機関(FAO)が実施する「ミャンマーのラカイン州における農民参加型種子増産」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、145万152.45ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、ミャンマーにおいてバングラデシュからの帰還民が多く、高い人口密度と耕作に適した農地が限られていることが原因で、慢性的食糧不足と貧困が問題となっている同国のラカイン州に対して、良質な種子の生産および確保を通じた穀物生産の増加により食糧安全保障を確保することを目的に、種子工場設備の整備、農民に対する種子生産についての研修、登録種子の生産などの活動を行うものである。
- このプロジェクトの実施により、現地における穀物生産が増加し、食糧安全保障が確保され、ラカイン州住民の生活の安定に貢献することが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約229億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
 |
国際社会協力部 国連行政課 |
|