ロシアに対する京都議定書早期締結の申し入れについて
平成15年11月21日
- 11月21日(金)、モスクワ出張中の藤崎一郎外務審議官は、フリステンコ・ヴィクトル・ボリソヴィッチ副首相およびデニソフ・アンドレイ・イワノヴィッチ外務次官と会談した際、ロシアの京都議定書早期締結を働きかけるとともに、それぞれに対して川口順子外務大臣発フリステンコ副首相およびイワノフ・イーゴリ・セルゲイヴィッチ外務大臣宛の書簡を手交したところ、書簡の概要は以下のとおり。
- 川口外務大臣発フリステンコ・ロシア副首相宛書簡(概要)
(1) |
気候変動に対する国際的取組強化に向けた重要な第一歩である京都議定書を早期に発効させることが極めて重要。そのためにはロシアによる同議定書の締結が不可欠。現在、貴副首相の下に設置されている省庁間委員会において京都議定書締結に向けた最終的な検討作業が行われていると承知。右作業を早急に完了し、ロシアが同議定書を早期に締結することを強く希望。
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(2) |
わが国も、京都議定書の削減約束を達成していくために、環境と経済の両立に資する取組を整備・構築していく所存。
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(3) |
地球温暖化対策の実効性を確保するため、米国や開発途上国を含む全ての国が参加する共通ルールの構築が極めて重要。貴国とより一層緊密に協力していきたい。
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- 川口外務大臣発イワノフ・ロシア外務大臣宛書簡(概要)
(1) |
気候変動に対する国際的取組強化に向けた重要な第一歩である京都議定書を早期に発効させることが極めて重要。そのためにはロシアによる同議定書の締結が不可欠。ロシアが現在進められている京都議定書締結に向けた検討作業を早急に完了し、同議定書を早期に締結することを強く希望。
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(2) |
わが国も、京都議定書の削減約束を達成していくために、環境と経済の両立に資する取組を整備・構築していく所存。
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(3) |
気候変動の分野において、国連の下での多国間の取組において貴国が積極的な指導力を発揮されることを願う。
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国際社会協力部 気候変動枠組条約室 |
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