人間の安全保障基金によるエリトリアにおけるリプロダクティブ・ヘルス支援について
平成15年9月5日
- わが国政府および国連は、9月5日(金)、国連人口基金(UNFPA)がエリトリアにおいて実施する「リプロダクティブ・ヘルスに関連する疾病率、死亡率の削減のためのコミュニティの取組強化」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、98万8,097ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、紛争と干ばつにより被害を受けたエリトリアの住民の生活の質を改善し、人間の安全保障を推進することを目的としている。具体的には、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に対する健康)関連の保健サービス向上のための関係者の研修、成人および思春期の男女のリプロダクティブ・ヘルスおよびリプロダクティブ・ライツに関する啓蒙活動、医療器具の供与等の活動を実施する。
- このプロジェクトの実施により、コミュニティを基礎とした保健サービスが強化され、妊婦の疾病率、死亡率が低下するとともに、正しいリプロダクティブ・ヘルスの知識に基いた健康的な生活を住民が営むようになることが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約229億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 国連行政課 |
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