エジプトのアインシャムス大学に対する文化無償協力について
平成15年8月24日
- わが国政府は、エジプト・アラブ共和国政府に対し、アインシャムス大学が日本語学習機材を購入するため(the supply of Japanese language laboratory equipment to Ain Shams University)、2,890万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が 8月24日(日)、カイロにおいて、わが方浦部和好在エジプト・アラブ共和国大使と先方ネビーン・セメイカ国際文化関係担当外務次官(Nevine Simaika, Assistant Foreign Minister for International Cultural Relations)の間で行われた。
- アインシャムス大学は、言語学学部を始めとする15学部を擁する国立総合大学であり、その言語学学部の中にある日本語学科は、2000年、エジプトで第二番目に設立され、わが国国際交流基金カイロ事務所との協力の下、高水準の日本語教育が行われ、同国における日本語教育および日本研究の振興に重要な役割を果たしている。また、同学科には国際交流基金による日本語専門家や日本語教育アドバイザーの派遣が行われており、わが国との協力が緊密に図られている。このような中、エジプトにおける近年の日本語への関心が高まっているため、日本語教育を行うために必要な機材の整備を希望しているが、同国の厳しい経済情勢のため、新規機材の購入が困難な状況にある。
このような状況の下、エジプト・アラブ共和国政府は、アインシャムス大学が日本語学習機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対し文化無償協力を要請してきたものである。
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